第9話 観察

 初めての戦闘を終え、MPが少なくなったのでまだまだ暗いけど時間を潰します。折角だし、『魔力感知』のレベルを上げながら、時間を過ごそう。



 朝日が昇ってきて、『魔力感知』のレベルが3にまで上がってより正確に魔力がわかるようになってきた。明るくなってきたので夜の間に考えてた、魔法ができるか確かめてみよう。

 まずは、視界を動かす魔法できないかな。ドローンで上から見るような感じに目みたいのを飛ばして。よし、できた。

(『無属性魔法LV1俯瞰』を習得しました。)

いやー本当にこの辺森しかないな。いろんな色の木があっていい場所だな。

 次は、カメラのズーム機能を使うみたいに視界を遠くの方にピントを合わせて。

(『無属性魔法LV1望遠』を習得しました。)

やべ、いきなりめっちゃズームした。どこ見てんのかよくわからん。ちょっと倍率下げるか。

 あら、あそこの大きな木枯れかけてない?専門知識があるわけじゃないけど、そんな気がする。

 太陽の方向から考えると、北の方に大きな山があって南側に木がここほど生えてないところがある。東には山から繋がっていそうな川があって、西には地平線まで森が続いているのが、この辺の地理だと、俯瞰と望遠を使って分かった。文明は見た感じなかった。平原の向こう側にあるのかな?

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