第4話手紙

玄関を出ると目の前に箱が置いてあった。


花柄の可愛い包み紙でラッピングされた箱。


私は不気味に思いながらも好奇心に負け、箱を開けた。


中には一枚の手紙が入っていた。


手紙にはこう書かれていた。


「手紙を読んでくれてありがとう。


私はシニマス。シニマス。シニマス。


足がとれた。 腕が折れた。


胴体は微塵切り。 頭も潰れた。


私は死んだ。」


私は気味が悪くなり手紙を捨てた。


それからというもの、私の周りでは奇妙な出来事が起こりはじめた。


ラップ音、不気味な影の存在、ささやき声。


「幽霊なんているわけない。全部気のせいだ。」


私はそう思いながら外に出たんだ。


そこには髪の長い女が立っていた。


ただれた皮膚、真っ黒な目、尖った歯。


その女がいきなり襲ってきて私は...。


目の前が真っ赤に染まった。



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