誰だよ!最初に勘違いしたやつ!

猫野ねごと

プロローグ

 「俺、加藤のこと好きなんだ。」


 水曜日の放課後、もう日が落ち始めている時だった。

 何でこんな場面に出くわしてしまったんだ。

今日の1日もつつがなく終わるはずだったのに…。

 急いで教室から抜け出す。音を立てないように廊下を目一杯走る。幸いもう下校時刻だからか、周りには誰もいない。

 教室になんて戻らなきゃよかった。


 私は走りながらどうしてこうなったのかと10分前の自分を思い出していた。


 



 

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