第4話 コロナ禍のマスク不足が始まった。

マスク不足は懐かしい記憶だ。

今やドラッグストア、コンビニ、100均でもいくらでもマスクを購入することができる。


僕は元々花粉症のために、春先には大量のマスクを使用していた。

そのため・・

在庫がたくさんあったので、マスクに困ることはなかったが・・・


ついつい・・

日本人らしく、ないと分かると欲しくなる性格だった。


当時住んでいたのは、関内駅のそば。

伊勢佐木モールまで歩いて、3分の場所で、無数のコンビニ、ドラッグストア、100均からドンキホーテまであった。


そのため、、

マスク探し戦争にはいち早く参戦した。


ないと分かると・・・欲しくなる。


必要ないのに欲しくなる・・・。


今思えば迷惑な人間だが、なぜか必死だった。


マスクが夜中に販売されるという噂を聞いては、夜中にドンキやコンビニを回った。


そして、、、

たまに夜中の散歩中にマスクを見つけると買い占めた。


もちろん転売などはしなかったが、

会社に持っていってドヤ顔して配ったり、お世話になっている人たちに送った。


ブラックバスのフィッシングに似ている。

キャッチアンドリリース。


買ってはすぐに、知人に配っていた。


収支で言えば、マスク代、送料などを考えれば・・

完全に赤字。


でも、、

楽しかった。


マスクを買って家に帰る時間。


優越感に浸ることができた。


戦いに勝った戦士のような気持ちだった。


今思えば・・

深刻なマスク不足も、僕にとってはイベントで、お祭りだった。


思い出すと・・楽しい。


非国民ですね・・すいません。


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