日常生活

バブみ道日丿宮組

お題:今日の心 制限時間:15分

 我慢というのはしすぎるとよくないという。けれど、習慣的になってるのもよくない気がする。

「……はぁ」

 身体が脈打ち、声が乱れる。

 眠る前に自慰行為するのがあたしの日課。

 誰に教わるわけでもなく、小学生のときからするようになった。

 友だちがいわゆるエロ本やAVを持ってたので、見て借りたというやつだ。

 かれこれ8年ぐらい経つか。

「……ふぅ」

 あたしの中から吐き出された体液(ベッド)に向かい、芳香剤をかける。

 全裸で芳香剤を振りまいてるのを他が見れば、さぞ愉快な格好である。

 着衣Hというのはまだできない。洗濯物にスク水やらブルマやら、知らない制服が入ってたら、母親が疑問に思うことだろう。

『あんたの?』と聞かれて、あたしと応えたらどう思うのか。

 すっごく残念がるかもしれない。

 着衣Hはせめて一人暮らしをするようになってから、進む道だろう。

 その頃にはきっと彼氏だってできて、欲求を発散できる。

 それはどうかなと、姿見で自分を見る。

 目立つ銀髪と、アンダーヘア。凹凸がなく、成長に乏しい身体。

 いわゆるロリ体型というのがあたしなのだが、これを好きになってくれる人はいるのだろうか。顔は……幼い感じがあるが、決してブスじゃない。


 ホントだよ?


 自己評価を採点する前に、服を着よう。弟が帰ってきて部屋に突入でもされたら、大変だ。

 だんだんと弟も男らしさが増えてきた。

 お風呂なんか入ると、じろじろと胸とあそこを見てくるのがよくわかる。

 中学生の弟と未だに一緒なのかと笑われるかもしれないけど、事実だ。

 弟はあたしといつも入りたがり、癇癪を起こす。

 見るだけはいいけど、触るようになったら、もう入れないね。

 そんなことを考えつつ、芳香剤たっぷりのベッドにダイブした。

 夜とか弟の部屋を覗いたら、射精とか見れるのだろうか。

 生でまだ見たことはないから、ちょっと気になる。

 別にあたしたち姉弟は犬猿の仲というわけじゃない。穴という穴を見た関係だ。今更射精ぐらいどうでもないとか思いつつも、あたしの自慰行為は見てほしくないという……。

 だって……ね?

 恥ずかしいじゃん。彼氏にやってみてと言われたら、喜んでやるとは思うけど、今はまだ。

 今日はこれで勘弁してやろうと、天井を見上げた。

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