第13話 優子の正体と嫉妬。②

「それでも、浮気を疑われた時は後悔したなぁ‥‥。」

それは、大きな事件。

それは、私の大きな失敗。

そして、玲ちゃんの大きな絶望。


もう、玲ちゃんにそんな想いはさせない!


「‥‥でも、あの顔の玲ちゃんも可愛いかったなぁ。」


そんな私は玲ちゃんと土日も会いたくて、遊びに誘った。

‥‥幼稚園児の立場も意外と便利ですね。

物凄く楽に誘えました。

ですが、断られてしまいました。


『れいちゃん、あしたも、あそぼ!』


そう言うと、玲ちゃんのお母さん。‥‥いいえ、お義母さんが


『優子ちゃん、ごめんね、土日にお隣さん達と会うことになってるの。』


『そうなんだぁ。』

そう、悲しそうに言って、玲ちゃんの方を向いてみた。

すると、玲ちゃんは、


『‥‥』

虚ろな目で私のことを見ていた。

きっと、疲れて眠たくなってしまったんだろう。


可愛い!!こんな時、一眼レフがないことを悔やむ‥‥。

あれば、絶対100回は撮っている!!


まぁ、断られたことは悲しいけれど、


きっと、疲れて、このことを聞いてない、玲ちゃんが土日をゴロゴロ過ごそとしますが、お隣さんとの食事会を急に言われて、なんとか準備をして、疲れたまま行くでしょうから、


¨あの女狐¨に玲ちゃんが奪われる可能性が減ると考えれば、お得ですかね?


まぁ、それでも、心配になった私は家族に話して、その近くを通る博物館に行くことにした。

会場の¨ムーリド¨の中には入りませんが、仕方ないでしょう、会うにはまだ早い。


本当にあの女狐はめんどくさい。

私が玲ちゃんと付き合ってからも、何度もアタックしてきましたから。


‥‥まぁ、私がちょっと酷い目(?)に遭わせたら、少しずつ離れていきましたけど。


大変そうなら、¨また¨酷い目(?)に遭わせたればいいでしょう。


皆さん、知らないんですか?

運命的なこととかって作れるんですよ?









優子は玲司のことが物凄く大好きです。


こんな打算的に再会していますが、

目の前に玲司がいると、ついつい、頬が緩んで、だらしなくなってしまう程です。


そのことを次回投稿しようと思っているので、是非、読んでください。

あと、コメントとかも頂けると幸いです。

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