(346)解散総選挙?

 最近テレビの報道を賑わせているのは、自民党の総裁が変わり、石破総理が誕生するという話題ではなかろうか。


 岸田総理が退陣し、これまでの増税祭が終止符を打つのだろうと期待している国民も多いらしいが、僕の見立てではそうはならない。


 石破さんといえば、バリバリの緊縮財政論者というのが現実で、おそらく消費税の増税に向かうのだろうとしか思えない訳で。


 軍事について詳しいとされる石破氏なので、「国防については安心だ」などと口にする人がいるが、軍事的な側面ではそうかも知れないが、今の日本の現状を鑑みると、そんな事は些細な事にも見えて来る。


 というのも、食糧自給率が4割を切っている今の日本は、海外からの食糧輸入が出来なくなった時点で餓死者が出る事が確定するし、石油の輸入を止められた時点で、物流業に大ダメージが及び、もしかしたら商品の価格が大幅に上がるだろう。


 こうなると、富裕層が最後まで生き残り、庶民から順に人生が破綻してゆく事になるのが目に見えている訳で。


 石破氏の閣僚人事が発表されたようだが、その内容を見ても「財務省の傀儡」になるのは目に見えている。


 さらに石破氏は「憲法改正が悲願」とまで言っている訳で、もし今の自民党草案のまま改憲された場合「緊急事態条項」というのが「自民党の独裁」を許す免罪符として使われる可能性が高まるのは避けられないだろう。


 とそこまで考えた上で、すぐに行われるらしい「衆議院解散総選挙」について我々庶民は真剣に考えなければならない事態にもなっている訳で。


「自民党がダメだというなら、どこに入れればいいんだよ!」


 という人もいるだろうが、そんな人には、僕の私見で良ければ以下を参考にしてみて欲しい。


 ●自民党:保守を名乗ってはいるが、実際は米国と経団連と統一教会の下僕。なので日本国内の庶民の姿は見えていないのが現実。まあ、既に政権与党なので、これ以上語る必要は無いだろう。


 ●公明党:創価学会の池田会長が生きていた時は創価学会による統治が行われていたが、池田会長逝去の後は、実際には統率力は低下していて政治的な思想は無い。自民党の頭数合わせの為に存続する政党と成り下がったのが現実。


 ●立憲民主党:リベラル政党を名乗っているが、野田氏が党首になった今では「自民党の2軍」というべき存在。そもそも、野田氏といえば、消費税を8%にした当本人。緊縮財政派で、自民党のような、所得税の増税や社会保険料の増額などは行わないだろうが、消費税は更に上げる可能性があり、その場合は実質賃金は更に下がる可能性がある。


 ●日本維新の会:新自由主義を絵に描いた様な「経済的な弱肉強食の社会」を目指している政党。なので、庶民は更に苦しくなる社会を目指しているので、僕のような庶民にとってはあり得ない選択。


 ●国民民主党:右にも左にも酌みしない「中道」を名乗っているが、現実はただの「コウモリ」状態。明確なビジョンが無く、他党の実績を「我が党の実績」みたいに言いながら手柄自慢ばかりしている印象。なので僕は眼中にない。


 ●日本共産党:リベラルといえばリベラルだが、共産主義社会を目指している時点であり得ない。こういう政党の存在は対立軸として必要なのだろうが、僕は投票する気にはならないんだよなぁ。とはいえ、こういう政党が無くなるのも困るんだけどね。


 ●れいわ新選組:超リベラル。ある意味「中道」で、積極財政を主張する筆頭かも知れない。政策や主張は共感するが、この政党の経験値不足が不安要素。自民党が推し進めてきた「マイナ保険証」「軍事費増強」「LGBTQ法案」などに牛歩などで対抗した唯一の政党で、ある意味「庶民が戦うならこの方法しかないだろ」という事を何でもやるってところが、僕は個人的に嫌いじゃない。ここは投票する先としての候補のひとつかな。


 ●参政党:都市伝説や陰謀論と言われてきた事を政治の世界に持ち込んだ政党。コロナ禍ではワクチンが危険だという主張をしてきた上に、陰謀論的な主張を繰り返してきた集団でもある。主張に共感するところも多いが、ちょっと陰謀論に偏り過ぎているきらいもあり、安定感を欠くのが不安要素。けれど、この政党が成長できれば、政治は面白くなる可能性は秘めている様に思う。


 ●社民党:もはや福島みずほ党首の個人政党の様になりつつある政党。女性の権利や子育て支援に予算の増額を求める政党で、主婦層には一定の支持がある様だが、主婦が苦しむ元凶に触れずに対症療法的な主張しか無いので、おそらくこのまま沈んでゆく政党ではなかろうか…。 もしかしたら、次の衆院選で議席が無くなるかもしれないとも思える貧弱さが露呈しているのが現状。今は「多様性」という視点で女性の権利にも言及する政党が増えたし、その道筋を作った功労者ではあると思うが、もう役目は終えているのかもしれないな。


 ●幸福実現党:宗教団体の「幸福の科学」をバックにもつ政党だが、国会議員は居ない。大川総裁が逝去してからは色々トラブルが起きている様だが、生前は参政党よりももっとディープに陰謀論界隈を賑わせる政党でもあった。イタコみたいな総裁がいない今は影響力なども精彩を欠くが、目指すビジョンはなかなかに悪くない。が、現実的な政治力を考えれば、選択肢に入れるには弱すぎる気がする。


 ●日本保守党:百田尚樹氏が党首を務める新しい政党で、東京都知事選の時に発足された政党。国会議員はいないが、政党名の通り「保守」の筆頭といえる。「古き良き日本の良いところを取り戻そう」という主張には大いに共感できるし、そもそも百田尚樹というオッサンが面白いので、政治を面白くするという意味では数人の国会議員が居て欲しい政党。面白い候補者が出てくれれば、ここも投票先の候補の一つになるんだけどなぁ。


 上記は僕の私見なので、「こんな見方もあるんだな」という参考程度にしていただくとして、ともあれ今回の衆院選で「投票率100%を目指す」必要はある。


 でなきゃ、組織票を持っている自民党が再び圧勝してしまうからだ。


 自民党を推す組織票というのは、全有権者の20%程度と言われている。


 つまり、投票率が40%を下回れば、必ず自民党が過半数を取るという感じだ。


 投票率が60%を超えた場合、自民党が組織票しか取れないとしたら、自民党は国会の1/3しか議席を取れないという事になる。

 つまり、野党が連立すれば「政権交代が起こせる」という事だ。


 仮に、投票率が80%を超えて自民党が組織票しか取れない場合、なんと自民党は国会の1/4しか議席を取れないという事になり、現在で例えれば「立憲民主党と日本共産党が合わさった数」くらいになるという事だ。


 ここまで来れば自民党の力は削げたも同然なのだが、はたして次の衆院選、投票率はいかほどだろうか…


 できれば国民の皆様には今回の選挙は隆起してほしいなと願う、今日の僕なのであります。

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