(338)BGM

 先日、中古のエレキギターを購入した。


 それが今日届いたのだが、なかなかに状態も良く、弦を張って少し弾いてみたが、なかなかに良い感じだ。


 若い頃にバンドを組んでライブなどをしていた事もあるが、それほど巧くも無い演奏を今さら再開しようとしたのには訳があり、実は最近、老化現象なのか、指先が不器用になっている気がしていたので、それを改善しようと思ったのだ。


 音楽はいい。


 メロディを奏でる事で、頭に情景を思い浮かべる事ができる。


 そして、曲を作る事で、そのメロディにストーリーが生まれ、それはやがて物語へと発展してゆく。


 そう。


 作曲という行為は、執筆という行為にとてもよく似ているのだ。


 新作を考えている僕には、指先の運動を兼ねたこのギターの演奏というのは、丁度良い頭の体操にもなる訳だ。


 購入したのは安物ではあるが、一応「ヤマハ」という有名企業の「パシフィカ」というブランドのギターなので、クオリティは満足レベルに達している。


 中古ではあるが状態は良く、ネックも曲がっていないしフレットもすり減ってはいない。


 ボディもよく磨かれており、ペグの緩みも無い。


 ネットで使える割引クーポンを使ったというのもあるが、2万円前後でこのクオリティなら不満は無い。


 あとは、エフェクターがあればエレキギターらしい音が出せるのだが、それはまた今度中古の掘り出し物を探してみる事にして、とりあえずはシャカシャカと小さな音で指の運動をするところから始める事にするかな。


 今日は月末という事もあり、色々支払い関係で気を揉む事になったりもするのだが、そんなストレスを解消する為のツールとしても使えるかも知れないな。


 ほんと、音楽とはいいものだ。


 そういえば、僕は小説を読む時には何かしらのBGMをかける様にしている。


 できれば物語の雰囲気に合う音楽が良いのだが、そうする事で読書に没入しやすくなるという気がしているのだ。


 音楽はできれば洋楽がいい。


 歌詞が無いインストゥルメンタルの様なものもいい。


 日本語の歌詞の曲だと、その内容に意識が引っ張られてしまうのだが、洋楽なら歌詞を聞き流せるので、物語のBGMとして丁度良いのだ。


 さて、ギターを触っていたら、昔聞いていた洋楽を聞きたくなってきたな。


 今日は懐かしい曲をBGMに、読書に勤しむのも良いかも知れないな。


 台風の影響で都内は雨が降っているし、雨音とのアンサンブルが楽しめて、更に良い感じになりそうだ。


 執筆を楽しむ為には、読書を楽しめるようにもならないとな。


 そんな事を思う、今日の僕なのであります。

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