(308)お弁当

今日は気分転換に彼女とドライブに出かける事に。


仕事のストレスでちょっと心が疲れていたのもあって、何だか落ち着きが足りない気がしていたので、梅雨の最中にぽっかり晴れた土曜日を有効活用した訳だな。


出かける前にお弁当を作り、どこか景色の良い所でランチをしようと考えたりするところから僕は楽しんでいた訳で。


目的地を決めずに出発したものの、何となく綺麗な景色を目指していると、いつの間にか富士山方面に向かっていた訳で。


で、富士山近くの「道の駅」で一休みし、大きく見える富士山を眺めながら、持ってきたお弁当を食べた訳です。


それにしても、このお弁当ってのは、どうしてこんなに美味しいのだろうか。


普通に自宅で調理して、普通に食卓で食べるよりも、僕の感覚では3割増で美味しい気がするのだ。


自然の風に当たりなら、雄大な景色に包まれているというのもあるだろう。


そして、開放的な気分である事もお弁当を美味しく感じさせるのかも知れない。


で、思った訳だ。


こうしたお弁当の様な効果を、作品を読む事にも活かせないだろうかと。


例えば、滝が流れる音を聞きながら作品を読むと、より作品に没入できるだとか、何かそれに類するものを感じる事が出来るのではないか?


音や映像が入ると、それは小説ではなく映画みたいになってしまうので、人工的な音や映像を抜きにして、小説をより深く読める工夫の方がいい。


そう言えば、アニメやドラマで、河原や公園で本を読むシーンをよく見た気がするな。


あれももしかしたら「お弁当効果」があるのではなかろうか。


だとしたら、コレもアリだよな。


と、今の僕は「足湯」に浸かりながらこのエッセイを書いている。


身体が芯から温まり、吹き抜ける風で身体の表面を冷やしながら、スマホを片手に執筆をする。


なかなか良いな。


という訳で、今後は読書も風呂で半身浴でもしながらというのが良いかもしれないなと、そんな事を思う、今日の僕なのであります。

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