(281)あつい

 東京は4月中旬だというのに、夏日を記録するほどに暑い。


 夜はまだ過ごしやすいが、これからどんどん寝苦しい季節になるのだろうな。


 ふも思ったのだが、「アツイ」という言葉って、色々な漢字で表現するよね。


「暑い、熱い、厚い」ってのがよく使われる漢字だと思うが、この中では「厚い」だけ異質だな。


「暑い、熱い」が温度を表現するのに対し、「厚い」は大きさ(厚み)を表現している訳で。


 で、この「暑い」と「熱い」は同じ様な意味なのに、文字にするとニュアンスが変わるのも不思議な訳で。


 このニュアンスの違いを言葉で説明するとしたら、どう説明するのが適当なのだろうか。


 触れずにアツいのが「暑い」で、触れてアツいのが「熱い」だろうか?


 いや、触れてなくても「熱い空気」「熱風」などというあたり、そういう事でも無いらしい。


 ならば、明確な違いって何なんだろうな。


 どちらも温度が高い事を表現しているのだが、わざわざ違う漢字を作っているからには、何かの意図がある筈だ。


 こういう時には、漢字の造りを見るのがいいのかもな。


「熱い」は土の容器に土の蓋をした丸いもの。いわゆる土鍋の様なものを、下から炎で加熱しているような感じかな。


 で、「暑い」は、者が日の光を上から浴びてる感じか?


 …なるほど。


 つまり、日光に照らされて「アツい」場合に使うのが「暑い」という字な訳だな。


 少し考えればこうしてすぐに分かる事でも、疑問に思わなければ一生考える事の無い様な事って多いよね。


 言葉の成り立ちもそうだし、もしかしたら、政治とかもそうなのかも知れないな。


 これからは、もっと考えるようにしなくちゃな。


 そんな事を思う、今日の僕なのであります。

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