ことばの悦楽

（243）つるつる

　先日は都内で雪が積もり、都内の交通に大きな影響を及ぼしたとニュースでも大きく報じられていた。

　今日も場所によっては雪解けが残っていたりして、油断して歩くと滑って転んでしまいそうだ。

　僕の車にはスタッドレスタイヤを履かせてはいるが、アイスバーンの上では意味が無く、アクセルを踏んでもタイヤがツルツルと滑るだけだった。

　まあ、アイスバーンは小さなものだったので、容易に脱出したものの、これが交差点とかだと危険だよな。

　で、このツルツルで思い出したのだが、いつだったかJK語か何のエピソードで語った、とある女子高生がテストの結果の話題で「ツルツルだよ〜」「え〜、ツルツルならいいじゃ〜ん」みたいな会話をしていた件について、「意味が分からない」と述べた事がある。

　そう言えば、この件は未だに解決していないんだよな～

　コメントでの皆様のご意見でも解決の糸口は見えず、今朝アイスバーンで滑った事で思い出す事になった訳だが…

　そもそも「つるつる」とは、国語辞典によれば「表面が非常になめらかな様」だそうだ。

　確かにアイスバーンも雪解けが氷の板の様になった状態な訳だから、「ツルツル」と言えるだろう。

　他にも、赤ちゃんのほっぺなんて「つるつる、スベスベ、ぷにぷに」と3拍子揃った最強に可愛い部位だ。

　又は、磨き上げられた金属球なども、表面が「つるつるピカピカ」している訳で。

　じゃあ、テストの結果が「つるつる」とはどういう状態なのか。

　どうすれば、「表面が非常になめらかな様」と呼べる状態になるのだろうか。

　ヒントは「え〜、つるつるならいいじゃ〜ん」という相手のセリフしか無いのだが、「つるつる」が「悪くない結果」なのだとしたら、もしかしたら「平均点だった」という事かも知れない。

　というか今の僕には、これしか思い付くものが無い。

　そんな話を、取引先の新人女性にしてみたところ、

「そういうの、セクハラになるから止めた方がいいと思います」

　との事。

　…え、何で？

　テストの結果の話だよね？

　…違うの？

　…どうやら、「つるつる」には奥深い闇があるのかも知れません。

　どうも「ツルツル」とは危険なワードらしいので、身の安全の為にも、しばらく封印しておこうと、そう思う今日の僕なのであります。