(202)リセット

 今日の僕は、なんだか変だ。


 傍から見れば、僕が変な人に見えたかも知れない。


 略して変人だ。


 昨日から徹夜で仕事していたせいか、右目がゴロゴロして不快な感じがする。


 少し痛みもあるかも知れない。


 鏡を見れば右目は充血していて、ちょっと危ない人にも見えた。


 そんな僕は徹夜明けにも関わらず、千葉県の木更津市まで仕事で車を走らせる事になったのだが、東京湾を横断するアクアラインを走りながら、何を思ったか木更津市を通り過ぎて行くというね。


 高速道路の出口を過ぎてからその事に気付き、次の出口を出て下道を戻る事でギリギリ現場には間に合ったのだが。


 で、夕方に仕事を終えて、東京に戻る途中で「海ほたる」という海上のパーキングエリアで一休みし、車の中で休みながら、カクヨムで執筆をした訳だ。


 ナチュラルハイとでもいうのだろうか、何故か筆が乗って、クライマックスに向かうサスペンススリラーを一話書ききり、そこで力尽きて少し車内で仮眠した訳だ。


 で、おそらく30分位仮眠して目覚めると、辺りは既に薄暗く、僕は手に持ったスマホの画面がカクヨムを表示している事に気付き、さっき書いたサスペンススリラーを更新しようとしたのだが、画面にポップアップで出てきた「今すぐ更新」というボタンをタップしてしまった訳だ。


「あ! これアンドロイドOSの更新ボタンだ!」


 と気付いて慌てて画面を色々触ったのが良く無かったらしく、執筆したはずのサスペンススリラーは、キレイサッパリ消えていました。


 で、その後スマホのOSも更新され、何事も無かったかの様に世界は平常運転な訳で。


 僕は車の中で何度も頭を振って、「あ〜!」と声を上げながら髪を掻きむしってみたりして、何となく頭がスッキリしたと思って運転席の窓の方を見ると、隣で警備員みたいな人がジッと僕を見ていた訳で。


 僕は何故か、警備員に向かって敬礼しており、警備員も僕に向かって敬礼をした。


 そして僕は車のエンジンをかけて出発したのだが…


 何だコレ。


 今日の僕はやっぱり変だな。


 略して変人だな。


 そんな自分をリセットするべく、今日はちゃんと眠ろうと思います。


 皆様も、寝不足にはお気を付け下さいませ…

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