(162)異次元
とある週刊誌の報道で、文部科学政務官の立場である男が、いわゆる「パパ活」をしていたという事で、今日はその男が辞任したという事だ。
いわゆる不倫らしいのだが、何と言うか、自民党ってこんなんしかいないのかと疑いたくなるほどに、こうした事件が多い。
文部科学省といえば、幼稚園から小学、中学、高校、大学に至るまでの教育について管轄する省庁だ。
そして、政務官といえば、副大臣に次ぐ立場だ。
そんな男が教育を管轄する省庁のナンバースリーだなんて、気持ち悪くて仕方が無い。
小学校の教師が女子トイレの盗撮をしたり、中学校の教頭だが校長だかが、女子生徒にわいせつ行為を行っただのの事件も記憶に新しいが、教育委員会を管轄する省庁のナンバースリーがこれじゃあ、こんな事件が無くなる気がしないんだが。
ほんと、今の政治は腐っていると感じるな。
しかし、その後「維新の会」の代表が記者会見でこの事について考えを訊かれ、
「非行行為があったとしても、それを上回る職務能力があるなら、職務を継続すれば良いのでは」
などと答えていた。
何と言う異次元の価値観なのだろうか。
自民党の「異次元の子育て政策」とやらは、ショボ過ぎてちっとも「異次元」を感じなかったが、この維新の代表の答弁は、まさに「異次元」だな。
維新に統治されている大阪が心配になるほどだ。
今後の国会で、野党はきっとこの件をネタに「首相の任命責任」を問う事になるのだろうが、どうせダラダラと言い訳するんだろうな。
国会とは一体どういう場所だっけか。
日本国民の生活を良くする為に、色々と方針を決めたり法律を作ったりする場所じゃなかったっけ?
それとも、僕の知らないうちにマフィアにでもなっていたのだろうか?
中世の世界では「英雄、色を好む」という言葉があった。
英雄は沢山の女との情事を重ねるものだという事なのだろうが、当時の社会を想像するに、貧しい庶民がお金持ちの英雄にすり寄っておこぼれを得るという目的があった訳だ。
「パパ活」というのも、貧しい女子が、お金をくれそうな男に身体を対価に近づくというものだろう。
政治家って、そういう社会にならないようにする事が仕事の筈なのに、そんな社会にしておきながら、そこに付け込んで不倫をするなどと、どう考えても狂っている。
ほんと、世の中は既に狂っているよな。
もはや、僕などには理解不能な「異次元」を生きているのが現在なのかも知れないな。
何とかする為には、こうした議員を国会から排除するしかない訳だが、その方法が選挙しかない訳で。
選挙をしても社会は変わらないかも知れないが、それしか方法が無い我々庶民は、そこで戦うしか無いという事な訳で。
ともあれ、狂った社会を正常化する為のヒーローが現れてくれる事を、心から祈るばかりなのです。
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