(156)イスラエル

 パレスチナのハマスという組織が、イスラエルに突然の攻撃を仕掛け、イスラエルが反撃をしているというニュースが世界を席巻している。


 パレスチナのガザという街に、ハマスという組織がイスラエルの市民を拉致して人質にしているという事らしい。


 で、アメリカはイスラエルの支援の為に、最新鋭の空母を差し向けていて、下手すりゃ世界大戦に発展しかねない状況になっている。


 さて、テレビのニュースでは「イスラエルに連帯しよう」という感じで報道されている訳だが、やはりこのニュースにも違和感がある訳で。


 これまでイスラエルは、軍事力でパレスチナを制圧してきた歴史がある。


 で、パレスチナ政府は「武力での解決を求めない」という事で、イスラエルに武力制圧を非難してきた訳だ。


 ところが数年前に、どこからともなく「ハマス」という過激派組織が生まれ、パレスチナ政府を押し退けてガザを拠点にし、パレスチナ政府の代わりに国内を抑圧的に統治していた。


 元パレスチナ政府だった者達は、武力で国を治めようとするハマスを否定的に見ており、武力制圧してきたイスラエルにも否定的なメッセージを送ってきた。


 それらの過去の流れを整理すると、つまりは、こういう事だ。


 イスラエル「パレスチナを侵略して統治してやったぜ!」

 パレスチナ政府「暴力は良くないよ!パレスチナをイスラエルに組み込もうとしないで、僕達を国家として認めてよ!」

 アメリカ「イスラエルは1948年に俺達が作った国だぞ!イスラエルの為にも、パレスチナ政府を崩壊させる為に、ハマスを作って撹乱してやる!」

 ハマス「イエーイ! パレスチナを撹乱して、アメリカからイスラエル経由で密輸した武器で、イスラエルを攻撃して、イスラエルに戦争する口実を作ってやるぜ!」

 イスラエル「ひゃっほう! 予定通り、ハマスが攻撃して来やがった! ハマスに反撃すると見せかけて、パレスチナをめちゃくちゃにしてやる口実が出来たぜ!」

 パレスチナ「ちょ、待ってよ!僕達は何もしてないよ! ハマスはそんなすごい武器をどこから手に入れたの? イスラエルって世界トップ10に入る軍事力を持つ国だよ!? 僕達じゃ勝てる訳無いのに、ハマスは何を勝手にイスラエルを攻撃しちゃってるの?」

 ハマス「関係ねーよ! 俺達はイスラエルとイラク経由でアメリカから武器や金をたんまり貰えるんだよ! だから、イスラエルが被害者ツラ出来る様に、まるでパレスチナがイスラエルを攻撃してる様に演出してやってるのさ!」

 イスラエル「ナイスだぞハマス! とりあえずパレスチナが崩壊するまで攻撃するから、ハマスはどこかに避難しとけよ!」

ハマス「オッケーだぜ! 世界のメディアに流す為に、俺達は安全な所でイスラエルに非道な事をしてる様に演技しておくから、イスラエルはパレスチナをめちゃくちゃにして、イスラム教の中心となる岩のドームを破壊しちまえよ!」

 パレスチナ「やめてよ〜! やめてよ〜!」


 今ここ。


 日本のテレビでは何故か報道されないが、駐日パレスチナ大使の話を要約すると、こういう事だ。


 これに対してイスラエル駐日大使は、


「パレスチナがイスラエルの子供を攫い、婦女子を攫ってレイブしたり殺したりしてるんだぞ! 10倍返しで徹底的に破壊するんだ! これは正義の行いなんだ!」


 と、マジで言ってるんだが。


 アメリカは当然イスラエルを養護するし、日本はどっちつかずで対応しているものの、世界から「日本はどっちの派閥なんだよ!」と突っ込まれているし、今の政権だと、どうせイスラエル側に付くんだろうな。


 ほんと、最悪の戦争だ。


「多用性を認め合おう!」


 と、やたらと吹聴してきたアメリカが、一番差別的な事を実践してるじゃないか?


 そして、アメリカの悲願で建国されたイスラエルは、「アメリカはイスラエルを裏切らない。何故ならアメリカを牛耳ってるのは、俺達の同胞であるユダヤ人だからだ!」と思っているイスラエルは、好き勝手にパレスチナを蹂躙している。


 …さて、事実を元に、テレビで報道している内容とは逆の視点で語ってみたが、イスラエルのこの戦争について、皆さんはどう思いますか?


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