(133)金の亡者

 今日は仕事で出掛けた折、途中でランチにしようと、デパートに立ち寄る事にした。


 何故にデパートかというと、無料の駐車場があったからだ。


 デパートの3階には色々な飲食店と、フードコートがある。


 その隣にはゲームセンターらしきものがあって、電子音で騒がしくしていた。


 僕はゲームセンターの隣にある定食屋に入り、焼魚定食を注文して料理が来るのを待っていた。


 のだが、その間のゲームセンターから聞こえてくる音に、段々とイラつかされる事になった。


 別にゲームが嫌いな訳じゃないし、ゲーム音楽なんて、むしろ好きなジャンルだ。


 しかし、どうしても気になったのが、


「お金を入れてね!」


 という音声だ。


 児童用のゲームらしいのだが、ゲーム機の前を人が通り過ぎる度に「お金を入れてね!」という音声が流れる。


 そこはランチタイムという事もあるだろうし、子供達が夏休みという事もあって、人通りも多く、とにかく何度も「お金を入れてね!」という音声が流れるのだ。


 こちらは一生懸命働いて、やっと生活できる程度の収入しか無いのに、キラキラした画面で子供をたぶらかし、機械の前に立った子供に「お金を入れてね!」と訴える。


 何と言う浅ましい行為だろうか!


 そうまでしてお金が欲しいのか?


 と、焼魚定食が来るまでの僕は、どうにも落ち着かなかった訳だ。


 そう言えば最近はゲームセンターなんて行っていないな。


 今でもテトリスやコラムスなんかは現役なんだろうか?


 それとも最近は、もっとリアルな体験型のゲーム機ばかりなのかな。


 ゲームセンターは子供にとっては楽園ではある。


 しかし、決して安くないプレイ料金を、あんなに連呼してまで要求してくるのはどうかと思うぞ。


 どこの金の亡者が作ったゲームかは知らないが、もっと子供の親にも優しい造りにしてやってはもらえないだろうか。


 世の中の子育て中のパパやママ達の為にも、宜しく頼みますよ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る