(129)期間限定
買い物する時によく見る四字熟語の代表格といえば「期間限定」だろうか。
その季節の旬を告げる商品やサービスの場合、最高のクオリティを提供するためには期間限定で商品を提供するのはとても良い事だ。
しかし、僕はこの言葉があまり好きでは無い。
何故なら、今の世の中はそういう善意とは別で、何となく売り手の都合で急かされている気がするからだ。
例えば僕は「新商品」をすぐには買わない性格だ。
何故なら、新しい商品がとんでもない欠陥品である可能性があるからだ。
有名なメーカーの商品なら、ある程度のクオリティは担保されるのだろうが、それでも僕はすぐには手を出さない。
何故なら、今の世の中は大企業でさえ消費者を騙そうとする事があるからだ。
振込め詐欺の手法でもある「支払いを急がせる」というのは、要は「問題が発覚する前に、早く金を支払ってくれ!」という意図が透けて見える訳で。
本当に良い商品やサービスなら、期間限定にしなくとも、長期間売り続ける事が可能な筈だ。
だって、消費者は、その素晴らしい商品を買いたいんだもの。
そういう意味では、マイナ保険証なんて最悪だ。
期間限定で現金ポイントを配ってまで個人情報を一元化しようとしている。
政府は「便利になる」と言っているが、本当に便利なら、国民はポイントなど貰わなくても自ら登録するだろう。
なのに、何故か来年の秋には普通の保険証を廃止するとか、国民の選択肢を排除してまで導入しようというマイナ保険証には恐怖しか無い。
コロナ給付金も、いまだにコロナ禍の影響で苦しんでいる事業者も居るのに、早々に切り上げてしまったあたり、政府は小規模事業者など助けるつもりは無いし、国民を「主権者」などとは思っていないのだろう。
ずいぶんと話は逸れたが、ともあれ、「期間限定」という言葉には、注意を要する時代になってしまった事を憂いている今日の僕なのでした。
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