(114)押し付け合い
最近、仕事で色々な納品先の住所に触れる事があるのだが、読み方でよく指摘をされるのが、
「いや、茨城の読み方は『いばらぎ』じゃなくて『いばらき』ですから!」
みたいに、読み方に濁点が付くかどうかの指摘を受ける事が多い。
関西出身の人は『いばらき』と言えば大阪府の茨木市の事を最初に連想するのではなかろうか。
僕も関西出身なので、当時は茨木市の事を「いばらき」と読んでいて、
「濁点が付くのは、茨城県の方やで!」
と本気で思っていた。
しかし、東京に引っ越して茨城県の人と話してみると、
「いや、濁点が付くのは大阪の方だよ」
と、どうやら濁点の押し付け合いの様相だ。
実際のところ、どちらも濁点などつかず「いばらき」と読むのが正解なのだが、そもそもこの濁点の押し付け合いは、一体誰が始めた事なのだろうか。
結局はどちらも濁点などつかないにも関わらず、なぜか現在も大勢の人が「濁点が付くのは茨城県の方だ!」「いや、大阪の方だ!」と言っているのを見ると、なんだか世界情勢も同じように見えてくるのだ。
アメリカとロシアもそうだ。
どちらも国内の平和を望んでいる筈なのに、
「ロシアは残忍で隣国を侵略する国だ!」「アメリカは金儲けの為なら戦争でもなんでもする国だ!」
と、お互いが非難し合い、世界の国々に「お前はどちらの味方になるんだ?」と、まるでジャイアンがのび太に言う様な事を実際に行っている。
インドネシアなどは「我々にそんな事を選ばせるな」と言っている様だが、我らが日本政府は「アメリカ様の言う通りです~」と、尻尾を振ってロシアを非難する勢力に加担している。
おかげでロシアには敵国認定され、中国との緊張も高まり、エネルギーは値上げされて電気代もバカ高くなり、その影響で全ての物価がどんどん上がっているのに人々の収入は増えないという最悪の結果を招いている訳だ。
濁点を押し付け合っているだけなら大した被害は出ないが、世界で行われている「責任の押し付け合い」は各国の国民に大きな影響を与えてしまう事だろう。
どこの国の国民も皆が平和を望んでいるのだから、政治家達はおかしな武器ビジネスで儲けている人達の意見など真に受けずに、冷静な政治を行って欲しいと思うのですよ。
ほんと、押し付け合うなら濁点くらいにしてほしいものです。
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