(10)OMG

 世の中には、やたらとアルファベット3文字の用語がある。


 TPOといえば、時と場所と機会を指すのは皆さんもご存じの通りだと思う。

 これは「Timing Place Opportunity」の略語で、そのまま「時、場所、機会」を指している訳だ。


 最近だと、「WHO」なんてのもよく聞く。これは「世界保健機構」の事だが、これに似たものでは「WFO」とか「WTO」とか、とにかく「世界なんちゃら機構」というのが「W」から始まる3文字で表される事が多い。


 僕は仕事の上で「BCP」というのをよく使うが、これは、緊急時における「事業継続計画」の事だ。


 しかし「UFO」みたいな誰でも知ってる3文字言葉も確かにあるが、何でもかんでもアルファベット3文字で表現されてしまうと、さすがに覚えられない。


 会社の役職もずいぶんとこの傾向が顕著になってきており「CEO」「CFO」なんてのが居る。


 しまいにゃ会議の事まで「MTG」などと言う輩まで出てきて、企画会議でも未解決議題について「TBD」や「ASK」なんて言葉でごまかす連中も多い。


 こういうアルファベット3文字というのは、使う方は便利なのかも知れないが、見せられる方は見逃してしまいがちなので困るのだ。


 が、それを狙っているのかどうかは知らないが、やたらとこういうアルファベット3文字を活用してくる人が増えてる気がしてならないんだよなぁ。


 それでも英語の頭文字をとって略しているものはまだマシというべきかも知れない。


 今や日本語の頭文字をとって、いや、頭文字なのかどうかも分からない略し方をしているものまである。


 三重県の亀山市から奈良県の天理市に繋がる「名阪国道」と呼ばれる、無料で走れる長いバイパス道路がある。


 その途中に「道の駅」みたいな施設で「針テラス」という所があるのだが、ここ等は「TRS」などと略されている。


 どゆこと!?


 何となく、日本語がどんどん失われていくのではなかろうかという危惧さえ感じる今日この頃。


 もっと、言葉を大切にしていきたいものです。


 orz

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