彼の箱庭

@anaberukato

第1話 そしてオタクは目覚める

目が覚めた


まだ頭がぼーっとしている


どうやらまだ完全に意識が覚醒し切ってはいないようだ。


「今・・・何時だ?」


時間を知りたい、現在時刻によれば二度寝の可能性も残されている。


「スマホ・・・」


昨日、充電器に差しっぱなしだったはずのスマホを充電器ごと手繰り寄せた


電源オン


さあ、どうだ。


7時13分


はいアウト


あと1時間ほどでバスの時間だ。


僕は潔く、ベッドから這い出て朝支度を始めた。



 僕の名前は東間京介(アズマキョウスケ)、15歳、高校一年生、趣味は・・・・まあ色々。

そんな僕が住んでいるのは都会というには静かで、田舎というにはちょっと騒々しい、中間的な街だ。


僕が通う公立双葉高校は全校生徒700人ほどの少しばかり小規模な高校で、バス一本で着く程、俺の家の近辺にある、これは僕がこの高校に進学を決めた理由の一つでもある。だがバス停から校門までの道中にとある難所がある、その難所というのが・・・


「はあっ、はあっ」


今現在、僕が息を切らして登っているこの坂道である。


 この坂は、角度こそ普通なのだがとにかく長い、しかも登っている際、背中に当たる日光を遮る遮蔽物が何もないので、夏であれば日に焼かれ、背中が焼けるように暑くなる。

 故に、付いたあだ名は「双葉の地獄坂」、安直ではあるが、まさにその通りだと俺は思う。


 しかし今は9月の終わり頃、本格的な夏は既に過ぎていて比較的涼しい気候だ。なので僕は多少体力を奪われた程度で学校にたどり着いた。


 教室に入ると、友人2人が何か喋っていた。なので僕は鞄をロッカーに投げ入れると、その会話に入るタイミングを伺うことにした。


「・・・そしたらっすねー、確定演出が出たんすよ!!」


「ほほう、なるほどそれでそれで、ピックアップのクララたんは引けたのでござるか?」


「いやーまさか俺もそこで全然知らないオッサンのキャラが出てくるとは思わなかったっすねえ、まあ、一応レアではあるんすけど、やっぱりクララたんが欲しかったなー。」


「まあドンマイでござる、次のイベントに期待でござるね!」


そろそろ行くかな


「よっ」


「おお、東間氏。来ていたのでござるか。」


「アズくんちわっす!」


この無駄にキャラの濃い野郎2人は、僕の友人である。


「ござる」言ってる方は田代真理雄(タシロマリオ)まごう事なきキラキラネームである。

 

 ちなみにかの有名な配管工おじさんと名前が同じなのはというと、彼の両親ともども若い頃は、なかなかなゲーマーであり、ファミリーでコンピュータ的なゲーム機を死ぬほどやり混んでいたらしい。

 出会いもゲーセンだったとか。ちなみに彼は漫研所属である。


 語尾に「〜っす」とつけている気さくな方は、日下部睦月(クサカベムツキ)通称ムッキー、気さくな奴だ。大事なことだから2回言おう。

 

 ぱっと見、高身長で体の作りもよく見えるので、よく運動部に間違われる。実際運動神経はいい方なので運動部に入ればいいのにと思うし、たまに運動系の部活からは勧誘受けてたりするのだが、本人はというと、「汗をかくのが嫌いなので」という理由で断っているらしい、(なんだその理由は)ちなみに真理雄と同じ漫研所属である。宝の持ち腐れにも程があるという物である。


 そして、薄々予想していた方も多いかもしれないが、彼らはいわゆるオタクである。みなさんが一般的に想像するオタクというのは「眼鏡をかけていて、ニキビだらけで、牛丼屋ではチーズ温玉牛丼の大盛りをチョイスする」なんて言うのを想像するかもしれないが、彼らはそんなことはなく普通の見た目をしているし、ムッキーなんて顔がいいからと軽くモテているくらいだ。

無論、事情を知らぬ他クラスの女子からではあるが。

 彼らとは、アニメグッズを共に買いに行ったり、共にソシャゲをやったりする仲である。

 



さらに薄々勘づいていたかもしれないが、そんな奴らに囲まれている僕、東間京介もまた・・・




「ああ、おはよ。何?イベントのピックアップガチャ?俺も引いた。」


「おおっ、それでそれで、結果はどうだったんすか!?」


「大勝利、無課金勢最強伝説がまたここに誕生してしまったよ」


「おおっすごいっすねアズ君!」


「おのれエ、東間京介。拙者が諭吉2枚を投げ打ってでも出てこなかったクララたんを最も簡単に・・・恨めしいでござるウ、グハアッ」


「吐血!?、ヤバいっす、今すぐ保健室に連れて行くっす!」


「クララたん、あれはもう萌え要素の極み・・・いや権化とも言える存在だ。」


「アズ君も浸ってないで手伝うっす!」




生粋のオタクである。







さて、授業も終わり。このまま家に帰ってゲーム三昧ヒャッッホウ!!・・・・という訳には残念ながらいかない。




なぜなら・・・・




「おっそーい、10分の遅刻ですよっ。」


「すいません先輩。あいにくトイレが混んでいて。」


「そんな言い訳通用しません!!、どーせ、あのルイージとか言う子と・・・あー、名前出てこないけど・・まあいいや、あのイケメン君と遊んでたんでしょ!」


「真理雄と睦月です。あとルイージに関しては、知っててふざけてますね先輩。せめて間違えるならワリオくらいのものでしょう。」


「うるさいですねー、アズ君はいちいち細かいんです。いーじゃないですかっ、所詮、赤か緑かの違いでしょう!?」


「真理雄が知ったら、多分怒りますねその発言は。あいつも親と同様、任○堂信者ですから。」


「もう、口答えはいい加減慎みなさい!。この文芸部では私がルールなんですっ。文芸部部長である私の指示が絶対なんですっ!」


「・・・文芸部の独裁者。」


「なんか言いました?」


「いえ、何も。」




 そう、僕は放課後、この文芸部にて部員として活動しているからである。


 僕は元々漫研に入りたいと考えていたのだが、体験にて己のお粗末美的センスを目の当たりにしため、仕方なく第二志望のこの部活に入ったわけだ。


 ん?志望理由?、当時ハマっていた文芸部をモチーフにしたラノベがあったんだよ。



「アズも災難だねえ、入室一番に水川部長のお説教とは。」


「伊坂君、あなたも一応2分は遅刻していることを忘れないように。アズ君が遅刻していなかったらあなたへのも続いていたんですからね。」


「やれやれ我らが文芸部の部長殿はお堅いことで。」


「な ん で す っ て」


「おっと、コイツはちょいとヤバいかも。おーいアズ、伊坂先輩からの救難信号だぞー。」


「救難信号の受け取りは拒否します。自分で撒いた種でしょう?がんばって下さい。」


「そりゃあないぜ、アズウ。」


丁度よく出現したスケープゴートにその場を任せることにして、僕は自分の作業デスクに腰を下ろし、背負っていた鞄をフックに引っ掛けた。


 最初に僕に説教垂れてきた人物、彼女は話の流れからもわかるように我が文芸部の部長、水川美里(ミズカワ ミサト)である。

 

 ぶっちゃけた話、この時期は2分や10分遅れたところで支障が出るような作業はない為、こんなキッカリとする必要もないとは思うのだが、本人によれば「ルールはルール」らしい(どこの部長だよ・・・・いや、部長だった。)。

 

部長は現在3年生で大学受験を控えている。成績に関しては、まあご想像の通りだ。そんなわけで人生を正攻法で突き進んでいるような輝かしい人物が水川先輩だ。


 その一方で、正攻法を嫌い、我が道を行かんとする困った奴もいる。光あるところに影も同時に存在するというやつだ。


 その影の名は伊坂和彦(イサカ カズヒコ)、三年生だ。彼は水川先輩と同じく受験生だというのに、家でマトモに机に向かって勉強したことがないらしい。(本人談なため真偽は不明)


「じゃあ、高校受験はどうしたんですか」と聞くと帰ってくる答えはいつも決まって「直感と度胸で頑張った」である。彼はある種の天才なのかもしれない。

 

 そんな彼は僕に負けず劣らず捻くれ者でもあるので、俺は彼にシンパシー的な何かを感じている。だがこれはあくまでシンパシーであり、決して先輩に対する尊敬などではない。これに関しては断言できる。まあ、「下には下がいる」という一点をあらためて認識させてくれることに関しては尊敬に値するとも言えなくも・・ない・・のか?。まあ彼はそんな人物だ。





 文芸部の部室は、据え置き型のpcが配備された作業用デスクが、一般的な高校の1教室の半分位の間取りに部員の人数分、授業でグループ活動を行う時のように配置されていて、窓側には参考文献や手書き用の用紙などが詰まった棚があり、廊下側には、共同コピー機が鎮座している、といった具合だ。





さ、てと。水川パイセンのお説教が終わるまでソシャゲでもするかね。


「何やってるの?」


「!?っ」


びっくりした。思わずスマホ落とすかと思った。 


「あ、ごめん。驚かせちゃった?」



しかも、女子に余計な気まで使わせてしまった。



「ああ、いや全然大丈夫。でも、次からは不意打ちはやめてほしいかな。」



流石に男として、こんな情けない反応をそう何度も人に見せて、気持ちのいいものでもない。



「う、うんわかった。で、何やってるの?」


「アイドルとシャンシャンするゲーム」


「ああ、いつものだね。」



ガチで驚いているところを女子に見られる以上の痴態を晒してるんじゃないか。なんて思うのはきっと気のせいだろうし、というかもう今更だ。



「そ、いつもの。柚子もやってみ、絶対ハマるから。」


「うーん私はいいかな、本読んでる方が楽しいし。」



頭良さそうな回答である。事実普通に頭いいんだから文句のつけようがない。解せん。



「部活に遅刻してきた上、呑気にゲームとはいいご身分だな東間」



お、真部さん。



「あー、いや、これはスマホで新しい小説でも書こうかと・・・・」


「ん?アイドルとシャンシャンするゲームなんじゃないの?アズ?。」



 畜生、墓穴掘った。



「絶体絶命だな、東間。」


「クッソ」


「嘘はいけないよ、アズ?」


「・・・はい。」


そんな純粋な瞳でものを言われたら、もう何も言えないじゃないか。水川先輩の説教より威力あったぞ今の。


 今僕に、優しく注意してきた女子は、神崎柚子(カンザキ ユズ)という。彼女は、この部活においての唯一の癒し要素だと僕は思っている。なかなか個性豊かなメンツが集まるこの文芸部において、比較的一般的な思考を持ち、性格は部長など比較にならんレベルで優しく、趣味は読書、しかも成績優秀な文学少女。それが神崎柚子である。

 

 女子高生の民度が下がってきていると思われるこの時代において(全国の現役女子高生さん達ごめんなさい)、なかなかな希少価値を持つ「良い人」、いや、僕から見ればもはや「聖人」の域である。

 いつか宗教でも作ろうかな。


「そう言う先輩は、何やってるんですか?」


「うん?、それは文芸部らしく、執筆活動に励んでいるに決まっているじゃないか。」


「嘘だよ、アズ。真部さんまたパソコンでゲームやってる。」


「・・・バレたか。」


「あんたって人は!!」


 このメガネをかけた、どこぞの委員長っぽい人は二年の真部聡志(マベサトシ)である。この真部さんは一見、部長と同じ生真面目属性にも思えるが、実はただのオタクである。

 外では真面目君キャラを貫いているものの、一度部室に入るとこうだ。すぐにpcゲームを始めてしまう。真部さんの家はかなり厳しい教育をしている家庭で、パソコンなんて代物買ってもらえないらしい。

 

 故に真部さんは暇さえあれば、部室に行ってネットサーフィンやpcゲームなんかを楽しんでいる。たとえ帰りが遅くとも「部活が長引いた」で押し通せるらしいので、彼にとって部室は天国のような場所らしい。


 彼はオタクだと言ったが、僕とはまた違った路線をいくオタクだ。具体的に言うと僕はソシャゲや、アニメ、ライトノベル等を楽しんでいるのに対し、彼は主にギャルゲーやカードゲームを嗜んでいる。

 アニメも多少は見るので、話が合うことも稀にあるのだが、基本はそれぞれの趣味を楽しんでいる。と言った感じだ。

 しかし、各作品にかける熱量は同じなため、僕は彼に一種の尊敬を抱いている。と言うか学校のパソコンにギャルゲーをダウンロードした猛者など、おそらく彼くらいなものではないだろうか、やはり同じオタクとして尊敬に値する人物だ。


「とにかく、学校のpcにギャルゲ入れて遊んでいる人に、僕のゲームについてとやかく言われる筋合いはないですね!」


「何を言うか!、俺だって先ほどまでは真面目に執筆活動に励んでいたぞ!」


「嘘だよアズ、先輩は私が来てからもずっとギャルゲーしてたのだ。」


「神崎、お前は一体どちらの味方なんだ!後その語尾はなんだ!!」


「それみた、ここにちゃんと証人もいるんだ!。という訳で僕はアイドルとシャンシャンする作業に戻らせていただきますので悪しからず!!。」


「おのれ東間あ!!」


 「大体ねえ伊坂君、あなたここ一週間ずっと遅刻してるじゃないの、少しはみんなの迷惑ってものを考えないの?」


「そりゃあ俺なりに考えてるよ。と言うか遅れたらその都度謝ってるだろ?別にいいじゃねーかよ。」


「よくありません、そんなこと言って明日も遅れて来たらどうするつもりなの?」


「遅れねえって、大丈夫、信じろよ俺のこと。」


「どの口が言うのよ!!」


 向こうも向こうでお盛んだなあ。


「おい聞いているのか東間、」

 

「ああ、すいません推しの歌声以外全然聞いてませんでした。もっかい言ってもらってもいいですか?」


「お前と言うやつは!!」



現在、小さな部室の中で2つの火花がぶつかり合っている。なお、柚子に関しては我関せずといった調子で黙々と、執筆を続けている。




そんな混沌とした部室の中に一際大きい声が響いた




「静かにっ!!」





「「「「!?」」」」




その声に本気で集中していた神崎以外の面子は面食らったようで唖然としている。



声の主は、浅野葵(アサノアオイ)だ。



「ちょっと葵、そこまで大きな声出さなくても・・。」


「大きな声はそっち、廊下まで声響いてたよ。」


「えっ嘘、本当に?」


「本当本当、全く、美里は何かに熱中するのは昔から変わらないね。」


「部長が怒られてやんの」


「そこ、伊坂も人のこと言えないレベルだったよ。」


「へいへい」




 浅野先輩は、伊坂先輩や水川先輩と同じ三年生だ。さらに水川先輩の幼馴染でもある。彼女は水川先輩の良き理解者でもあるので、よく相談を受けたりするらしい(ちなみにこれは水川先輩には内緒である。)。

 先輩は、典型的な委員長タイプの水川先輩とは違い、それを支える参謀タイプと言った方が正しいだろう、故に「いつも冷静沈着でかっこいいお姉さん。」と言うのが僕の印象だ。



「・・・興が覚めた。東間、今日のところは勘弁してやる。」


「そうですね、ところでそのギャルゲの娘可愛いですね。名前なんて言うんですか?」


「ほう、そうかお前もわかるか「まゆたん」の可愛さが。ふっ、さすが東間と言っておこう。」


「お褒めにあずかれて光栄です。それでそれで、その子、どんな子なんですか?」


「まゆたんはな、一言で表すなら・・「そこ、堂々とサボらない」


葵さんによって正気に戻った部長どのに注意されてしまったので、僕と真部さんは渋々、執筆活動を再開した。





 部活も終わり、帰り道で部員のみんなと別れた後、僕はバス停で1人佇んでいた。


 早くバス来ねえかな・・・なんて考えながら、スマホを取り出した。


「ソシャゲでもやるかな」


「全く、京介はいっつもそればっかりだね。」


「うっさい、結構気に入ってるんだよこのゲーム・・・・って誰だよ。」



まあ、こんなナチュラルに僕の会話に入って来れるやつなんぞ、




「どうも、成瀬由美香(ナルセユミカ)ちゃんでした!」




 幼馴染のコイツくらいのものだろう。






「それでさー同じクラスのユッキーって男の子がね、カラオケ全部裏声で歌ったの!。さっすが合唱部なだけあるよねー。京介もそう思わない?」


「あーはいはいソウデスネ」


「もう京介、真面目に聞いてよ。」



 バスから降りた俺たちは、2人で家路についていた。



「だって、顔も名前も知らない男子の謎情報知ったところで誰得だよ。」


「えー、いやでも、クラス替えがあるんだし、来年同じクラスになるかもしれないじゃない。」


「・・・そいつ文系?理系?」


「え、えーと・・・、確か、理系だったかな?」


「僕は文系、うちの高校はクラス替えで文系、理系に分かれるだろ。同じクラスになる確率は0%だ。」


「屁理屈ばっかり」


「そういう性分なんだ、知ってるだろ?」


「そりゃね」




 




 そこからしばらく会話が途切れ、無言の間が続いた。話したいことはたくさんあるのに言葉が出てこない、そんな奇妙な感覚を覚えた。


 無言になって10分くらい経った時、ちょうど目の前を恋人繋ぎをしたカップルが通り過ぎて行った。




「人前で大胆ですなー」




 不意に隣を歩いていた由美香がそんなことを言い出す。


 それに対してなんて返答すればわからなくて黙っている僕を差し置き、由美香は



「私たちもあんなふうに見えてるのかな?」



そんなことを言い出した。





そうか




そんなふうに見えても、仕方がないよな。




しかもそれは




それは




とても




「僕は、」




「ん、何?」




 僕は分かっている、理解している。


 この次に何を言えばいいのかもわかっていて、自分がどう思っているのかも分かっている。



だけど




きっと僕は





「御免だな、そういうの。」





こんなことしか、言えないんだろうな。





「・・・・・・そっか。」




 少し悲しげな顔を見せた由美香は、数秒のうちにいつもの元気な顔を取り戻した。


それと同時に由美香の家の前に辿り着いた。僕の家はこのまま真っ直ぐ進んで5分程した所にある。



「じゃね京介」




「・・・・ああ、それじゃ。」







由美香と別れ、家についた僕は、母親に夕食は要らないことを告げるとそのまま自分の部屋に向かい、ベットに飛び込んだ。




 そのまま僕は泥のように眠った。




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