それは、りかの宿題。を完全版にした、姉妹作のウメチカとの輝けるコラボ作品。題して『それは、ちかの繰り広げられる大追跡。そして、りかの大きな宿題。』今明かされる舞台裏には、もう一つのドラマが存在したの。
Chase 07 Chika side 思えば、今日は一日目。
Chase 07 Chika side 思えば、今日は一日目。
――見事なまでの、雪景色。サラサラ……そしてキラキラと粉雪舞い散る。
肌寒い感じだけれど、ポカポカと温い。
僕は今この大自然の中を、一糸まとわぬ姿で満喫している。つまりは露天の湯の中へと裸体を浸している。それは、僕の裸体……誰もいない場所。ううん、いっぱい見られている。小鳥さんにも小熊さんにも。ザバッと立ち上がると湯煙の中で、粉雪運ぶ風たちは火照る体を覚ましてくれる。そして待ち人来たる、
そして触れる肌と肌。重なる唇と唇……
接吻、チュー、キス……そして「ゴチン!」という脳内に響く効果音も、見事に絡み合って「痛っ!」という僕の声。でっかいスノーボールと思いきや、
「おいおい、開始三分で寝る奴があるかよ」
と、その太郎君の声は拳骨も込みだった。ぼんやりとまだ……脳内は夢現だけれど、
「あっ、ごめん……でも太郎君、ちょっと激しかったから」
ポッと火照る顔。その余韻残るほど……
「なんちゅー夢見てるんだよ、悩ましい声まで出してまあ……周りに聞こえたら、変な誤解されるだろ? 俺は、真面目にお勉強してるの。それとも気分転換するのか?」
「……そうだね、気分転換に℮スポ。
今はまだ、お勉強に集中できないから……」
「じゃあやるか℮スポーツ。レッツショータイム、レッツプレーだ
――それこそ、カントリーロード。
自身の開拓の道を歩み行くその姿。これより先も革命を起こし続ける。レボリューションな道を歩みゆく。僕がジャッジメントできるように、成長してみせる。
自身の青春に縁するものすべて、全部やると心に決める。その暁には、皆一緒に笑い合いたいから。……涙よりも、笑顔溢れる暁を飾りたいから。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます