それは、りかの宿題。を完全版にした、姉妹作のウメチカとの輝けるコラボ作品。題して『それは、ちかの繰り広げられる大追跡。そして、りかの大きな宿題。』今明かされる舞台裏には、もう一つのドラマが存在したの。
Chase 02 Rika side 思い描くこと、繋がりゆく物語。
Chase 02 Rika side 思い描くこと、繋がりゆく物語。
――そう、夢の中でも、実は経験している事柄。
経験とは……それが空想の中としても、見たり聞いたりしたことも含まれる。その記憶たちが創り上げた夢の世界。無意識のうちに想像も加えて物語として成立した。
――それが、この度の初夢と考えられる。
水陸両用のピンクの自転車がトランスフォームする。そして僕の身体を覆って、パワードスーツのような仕様になる。武器も装備されていて……魚雷? ううん、きっとミサイルポット。メインの武器はマシンガン。空中から迫ってくる敵と戦うこととなる。
まだ装備はある。フルアーマー仕様も可で、海を駆けるだけではなく、お空へと羽搏くことができる。背中から広がる白い翼。まるで天使のような趣……
そして大きな爆音とともに、僕は目覚めた。
すると、柔らかい感触?
な、何と、妹の
察しの通り同じベッドで眠っていた。ビックリしたけど忽ち冷静に……
「目覚めのチュー?」「うん、そんなとこ」と、言葉を交わすまでに……
そこはもうリアルな世界。もうすぐ馴染むとされる僕のお部屋。そして妹の千佳……僕に瓜二つ。ボブの黒髪、顔の感じも、……それに、やや小ぶりな胸の感じまでも。
「おやおや、本当に仲がいいのね」
と、お祖母ちゃんが言うように、殆どの行動は、千佳と一緒。誰よりも分かり合える存在……僕と千佳は双子。そして一人称が『僕』というところまで同じ。それに至るプロセスは若干の違いがあるにしても声質も似ている上に……結局は同じだ。
――でもこの後、千佳の知らなかった出来事が、
僕の身に巻き起こる。それは僕の趣味であるプラモデルに纏わる出来事だった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます