第162話
というわけで、成長の方向性を教えた後、突貫でSPを割り振ったミサキちゃんのステータスと装備はこんな感じになったよ。
名前 ミサキ
種族 ナイトメア
性別 ♀
年齢 18歳
LV 48
HP 1200/1200
MP 260/260
SP 0
物攻 751(+718)
魔攻 32
物防 85(+54)
魔防 96(+63)
体力 120
敏捷 357 (×1.50)
直感 357 (×1.50)
精神 26
運命 20
ユニークスキル 【弱点看破】
種族スキル 【馬車召喚】
コモンスキル 【剣術】Lv8/ 【風魔術】Lv2/【鑑定】Lv8/ 【パリィ】Lv7/【見切り】Lv7/【回避】Lv7/【収納】Lv6/ 【悪路走破】Lv6/【短剣術】Lv3/【状態異常耐性】Lv6/【全体攻撃】Lv1
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【魔剣デザイア】
レア:9
品質:高品質
耐久:700/700
製作:ヤマモト
性能:物攻+718 (斬属性)
HP吸収
麻痺付与(強)
備考:攻撃をする度に相手の生命力を吸収し、その動きを封じる魔剣。特殊な効果を実現するために、本体性能はそこまででもないが、圧倒的な継戦能力を有することができる。
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【ミラーシールド】
レア:9
品質:高品質
耐久:300/300
製作:ヤマモト
性能:物防+12 (叩属性)
魔防+10 (全属性)
備考:構えることで魔法や魔術を跳ね返すことができる特殊な盾。ただし、物理的な防御性能は低く、普通の盾としての運用を考えてはいけない。
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【韋駄天の腕輪】
レア:10
品質:高品質
耐久:1000/1000
製作:ヤマモト
性能:物防+1 (斬属性)
魔防+1 (全属性)
敏捷×1.5
備考:足の速い神の力を宿したとされる腕輪。防御性能には全く期待できないが、持ち主の動作レベルを別次元にまで引き上げてくれることだろう。
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【武御雷のイヤリング】
レア:10
品質:高品質
耐久:1000/1000
製作:ヤマモト
性能:物防+1 (叩属性)
魔防+1 (全属性)
直感×1.5
備考:雷の如き速さで反応をみせる神の力を宿したイヤリング。防御性能には全く期待できないが、持ち主の反射神経を別次元のレベルにまで引き上げてくれることだろう。
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というか、完全に色々と私が指示を出して、SPを割り振らせちゃったんだけど、それでいいのかな?
ちょっと気になって聞いてみたら、
「自分で考えてステ振るの面倒くさい」
「ミサキちゃんはそういう子なんで……」
割りとズボラだった!
というか、それ、ゲームの醍醐味のほとんどを放棄してない? 大丈夫、ミサキちゃん?
ちなみに、ミサキちゃんの敏捷と直感のステータスが割りと高めなのはディラハン時代にまるっと貯めてたSPがあったから。
バンシー時代に残してた分と、ディラハン時代の貯金とナイトメアで稼いだSPを全部割り振ってアクセサリで底上げしたら、直感と敏捷は350を突破したよ!
これなら、並のA級冒険者相手なら何とかなるんじゃないかな?
確か、A級冒険者って得意分野に関しては200オーバーぐらいのステータスって話だったよね? なら、ミサキちゃんはそんなA級冒険よりも優れてるってことになるわけで……。
大分、強くなったはず!
「それにしても、思ったよりステータスにSPを割り振れたんだけど……。これって、進化したらレベルがリセットされるのを利用して、普通にSP荒稼ぎし放題じゃない? ほら、レベル1に戻ればレベルを上げるのもそんなに苦じゃないしさ」
それをタツさんに言ったら、
「経由した進化先から狙った進化先が必ず出るとは限らんしなぁ……。その辺は難しい問題や。ちなみに、沢山の進化先を経由すると、キマイラっちゅー進化先が出現するんはアルファテスターの時に確認済みや。最悪、そこ狙いやったらえぇんとちゃう?」
「なるほど……」
つまり、SPはガッポリかもしれないけど、狙ったモンスターに進化できない可能性もあるってことかな。
タツさんなんかは、現在ガッツリとドラゴンコース? 龍コース? に乗ってるけど、そこを外れた進化先に移動したら、二度とドラゴンコースに戻ってこれないとか、そういう危険性があるってことだろうし。
最終的に目指してる進化先があるなら、変に進化を繰り返すよりも、レベルを上げてきっちりと格が上のモンスター種に進化していくのがいいんだろうね。多分。
まぁ、SPを膨大に手に入れることで、モンスターの格よりも、スキル増々、ステ盛々の構成の方が強いってこともあるんだろうけど……。
そこは、プレイヤーの遊び方次第なんだろう。
「ゴッド、これで強くなった?」
「多分、強くなったんじゃないかな」
「分かった。試してくる」
「え?」
言うが早いが、新武器片手にクランハウスを出て行こうとするミサキちゃん。
みんなが呆気に取られる中、
「あ、ちょっと……! 僕も行くよ! 待って、ミサキちゃん!」
ブレくんだけが、ミサキちゃんを追っかけて出ていく。
うん。
青春だねぇ……。
「大丈夫なんか、あの二人?」
「くっつくのはもう少しかかりそうだよね」
「いや、そうやなくて」
あれ、違った?
「あんな尖ったステータスで戦えるんかっちゅー話なんやけど?」
「大丈夫なんじゃない?」
ちなみに、ブレくんは私の話を聞いてただけで、実際にSPを割り振ってはいない。
けど、魔剣デザイアやミラーシールドは渡したから、それなりにサポートはできるはずだ。
その二人が揃ってる状態なら、相応に戦えるとは思ってる。
「私の渡した魔剣デザイアは、相手にダメージを与えた分、自分のHPを回復する代物だし、ある程度の怪我に関しては簡単に回復できるから、回復役がいなくても問題はないでしょ。あと、魔防が弱い分はミラーシールドで補える。それに、魔剣デザイアで攻撃を加えていくと、相手に麻痺効果が入るから相手の攻撃回数を大幅に減らせるわけで……まさに攻撃は最大の防御みたいな感じになるから、並の相手なら余裕で完封できるでしょ」
「直感や敏捷を上げる理由には、麻痺と疑似リジェネをやるっちゅーことも入っとったんかい……。せやけど、体力上げたのは何なんや? 体力の最大値を上げることでダメージを受けた時の痛みを軽減するとか、そういう狙いなんか?」
「それもあるけど、エンドコンテンツっぽい一部の魔剣の攻撃力が1000を超えてくるからからさー。だから、即死しないために、1000以上は欲しいかなーって思ってたんだよね」
「なんで、アルファテスターのワイより、エンドコンテンツに詳しいねん……。というか、物防上げたらアカンのか……」
「物防を1000上げるよりも、HPを1000上げる方が簡単だからね。あ、アルファテスターで思い出した」
私は内密にちょっとしたお願いをタツさんにする。
タツさんは怪訝な顔になったけど、まぁえぇやろと引き受けてくれたよ。
それよりも気になることがあったのか、話を続ける。
「ちゅーか、なんでスキルの【全体攻撃】取らせたんや? あれ取るとホンマにダメージ出ぇへんぞ?」
「進化の塔だと一体ずつモンスターが出てくるから発動しないし、鍛えるには都合がいいんだよね。というか、その先の【貫通攻撃】が欲しいというか……」
「【貫通攻撃】かぁ……。いや、わかるけど。それ取れたら、安定して敵からHPを吸収できるっちゅーことやろ? でも、ミサキちゃんの今の攻撃力で【全体攻撃】が発動したら、物攻35程度のダメしか出えへんしなぁ……。まぁ、テンジンダンジョンに潜るまでに、少しでも【全体攻撃】のスキルレベルを上げといてくれることを願うのみやな」
そうだね。進化の塔でミサキちゃんがハッスルすることを願うのみだね。
さて、と……。
「それじゃあ、私はそろそろテンジンダンジョンでの引き篭もりに必要な物資の買い出しにでも行ってくるかな?」
「せやな、ワイもボチボチ用意するわ。明日も準備期間なんやろ?」
「うん。今日中に全部用意しろなんて言わないよ。二日かけて準備して、それで一週間きっちりポイントを稼いで、クランランキングの一位をゲットしちゃおう!」
というわけで、私たちは二日で準備を済ませて、テンジンダンジョンに挑むことにした。
けど、それがまさかあんなことになるなんて……。
その時はまだ予想だにしてなかったんだ……。
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