3 視野検査は苦手だ

 緑内障の人が定期的にする、視野検査ってのはちょっと特殊だ。


 少し暗い部屋に入って、片目を眼帯とかガーゼで塞がれてから機械に顔を固定して行う。

 片目ずつ5分から10分くらい。最初の眼科では「10分です」ってきっかりやったけど、次の眼科では「疲れたら休憩入れてもいいですよ」って言われた。集中しなきゃならないから、休憩入れられるならそっちの方がいい。


 視線の位置を固定して、そこから脇見するとエラーになる。

 一点を見たまま、視界のどこかで光がキラッとしたら(光の強弱、大小がある)ボタンを押すという単純そうなものだ。

 ちなみにボタンは聴力検査みたいなやつ。それが曲者で、何故か引っ掛け問題みたいのがあって、光が出ないのに「ピッ」て音がする時がある。どっかのサイトでは、『ここで押す人は、検査の内容を理解してない』みたいなことが書かれていて、「はぁ?」ってなった。

 音が出たら、聴力検査宜しく押したくなるじゃないか。そしてエラーになる。

 目を動かしちゃってもエラーになる。

 疲れてボーッとしちゃったら、見えてないって判断されちゃう?(そんなことないって言うけど、どうだろう)


 こっちは必至だし、結果が悪かったらどうしようってなるから焦ってるんだよ。

 先生は「リラックスして」とか言うんだけど・・・。


 YouTubeに眼科医の平松類先生が目に関する動画をたくさん上げて下さっていて、この一ヶ月は色々見てるんだけど、先生の本に『モーツァルトの2台のピアノのためのソナタ(のだめカンタービレで弾いてた曲)を聞くと、うまくいく』って書いてあった。

 今度やってみようかな。


 リラックスなんて、まだまだできそうにはないけれど……



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