第7話 お葬式
いいからいいから
こっちのおじさんのことはもういいから手を放せ、そら
お前あのな
これな、俺言わせてもらうけどこの子が悪いんじゃねえよ
お前だよお前、お前が悪いんだよ全部!
なんでこの文章を、なんでこの文章を俺の方へ
俺んところへ持ってきた?
俺はなあ、俺の方はよ
もう芽が出ねえ、育たねえ、そうなのそれ
これでさ!一発当ててやろうと思って
お前さ、わかるこのおじさんもう芽が出ねえ
だから人のもん使いちゃいたくなっちゃうわけわかる!?
おじさんーおじさんー
もうやめて
あれ、花粉症?ティッシュいる?
あーあー、ティッシュね。いるけど
ほらもうこんなところに箱であるから要らないかな
君さ―これでね
おじさんがまた脳溢血で倒れたらどうしてくれるんだよ!
ちっとは時と場合考えて喋ってくれない!
ここはお葬式だからね!お葬式。
誰のってそりゃさ―、こんだけ親戚集まるんだから
ひいおばあさんのお葬式でしょー
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます