グループ決め 3
綾瀬 「何で?、、、何でな、、、の、、、」
綾瀬は、この状況にただ、ただ信じられないといった面持ちをしていた。
大木も悔しそうな顔を浮かべながら、ゾーンに集められている人数を数えている。
液晶パネルを見ると、
5グループ完成している今、残りの数は180人となっている。
一つのゾーンには45人といったところか。
Aゾーンにいたのは42人。(+2)
Bゾーンにいたのは45人。
Cゾーンにいたのは20人。
Dゾーンにいたのは、13人であった。
綾瀬と大木は二人ともAであった為、44人だ。
ゾーンに動かなかったのは、60人ぐらい。
それも、A1人を除いてCとDなのだ。
開始から70分、
以前と変わらないままだ。
綾瀬 花梨「ねえ、何でなの?
教えてよ。!!! みんなで協力しよう、、、よ」
綾瀬は我慢の限界を迎えたのか、涙を流していた。
勇気を出してひな壇に立った。
にも関わらず、約三分の一の生徒からは
協力してもらえなかったのだ。
隣で大木が何とも言えない表情で綾瀬の背中をさすっている。
普通に開始から1時間以上経ったこの状況で、5グループしか作れなかったのだから悪いが、結果としては当然だ。
一般的には、思春期は8歳から始まり18歳頃までの時期に相当する。
人の視線や意見を気にして同調したり、
何かと気を使う繊細な歳で、それに初対面という状況。
つまり、この状況では、CどころかDはもっと名乗り挙げにくいだろう。
因みに青葉は動かなかった内の一人だ。
それどころか、椅子に座ってて一歩も動いていない有り様である。
Dである事が恥ずかしかった訳ではない。
本気を出せばAには余裕で入れると思っている。
だが、この状況はこれからの事を考えると何をするのか想像はしたが、どれも良い案が思い浮かばない。
そんな事よりも、
何かがおかしい。
綾瀬も大木もAなら、いやA以外でもこうなる事は提案してる以上可能性として視野に入れてるはずだ。
どうにも腑に落ちない。
俺は何か大事なところを見落としている気がする。
正直、今まで一人でいる事にあまり苦労した事はなかった。
それは一人でも解決できる問題だったからだ。
だが、今回はそうもいかないみたいだ。
状況は更に悪化していく。
しかも、動かなかった者に対しては、お互い顔見知り以下、その上やった行為は裏切りではないにせよ、第一印象としてはかなり悪いだろう。
ゾーンに動いてる人達は、段々と不安が募っていくが、声には出さない。
これが、心の壁というやつなのか?
青葉はその様子をみて、
("目立ちたくないが、今回だけだ仕方ない")
椅子から立ち上がろうとしたタイミングで、
ある人が声を上げた。
「だったら、ジャンケンでもしてみない?」
声がする方向を見て驚いた。
発言した者はなんと、今朝にぶつかった、黒いパンツをした可愛いらしい女の子だったのだ。
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今日も急いで書きました。笑
よくよく見返してみたら、自分で難しい展開に持ち込んでしまってますね汗
吉とでるか凶とでるか。
では、次話で会いましょう!
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