怪人のこと
611:名無しの戦闘員
しかし最近デルンケム活発だよな
612:名無しの戦闘員
ああ 同じくらいロスフェアも活躍してるから大きな被害はないけどな
ニュースでみたけどハカセの怪人のせいで人が氏んだこと一回もないらしい
代わりに街は結構壊されてるから大変なところもあるっぽいが
613:ハカセ
一応首領の方針やしなぁ
民間人の被害は少なく! そう言われた以上は従わんと
614:名無しの戦闘員
あれ? もしやハカセってわりと被害は出てもオッケー派?
615:ハカセ
そもそもワイ先代に雇われた身やし
女の子にひどいことはアレやけど怪人がヒーロー倒したことは何度もあるしな
616:名無しの戦闘員
忘れそうになるけどこいつ悪の科学者ではあるんだよな
617:名無しの戦闘員
わりに怪人弱くない?
618:名無しの戦闘員
ハカセのことだから
フィオナちゃんに怪我させたくない一心で弱いの造ってても不思議じゃない
619:名無しの戦闘員
言っても警察の銃も自衛隊のバズーカも効かないんだぞ
ロスフェアの勝利に慣れ過ぎてないかお前ら
620:ハカセ
>618
いや あれは普通に造って普通に負けとる
言っとくけどワイが悪いんやない…貧乏が悪いんや……
621:名無しの戦闘員
おっと またヤバい組織の内情が漏れ出てきそうだぞw
622:名無しの戦闘員
ばっちこい
623:ハカセ
あと619の言う通りワイの怪人には銃火器効かんからな
ロスフェアのおかげで倒せとることは忘れたらあかんぞ
624:名無しの戦闘員
正義のヒロインの立場を慮る悪の科学者w
625:ハカセ
さて 怪人についてなんやけど
あれは神霊工学を基に造られとるんやけど 人造生命体という訳でもない
簡単に言うとあれは「触れる幽霊」 人工の魂を核にして物質化した魔力を人型にしとるだけや
そやからルルンちゃん、別に悲しそうな顔せんでええよ
怪人にはどんなに強力でも銃弾は効かん 幽霊に物理は無効やからな
逆に怪人の攻撃は物質化しとるから効く 本来反則級の存在やぞ
626:ハカセ
じゃあ魂って何なん? って話になる
ワイらの次元では魂を「人体を動かすエネルギーを生成する架空器官」と捉えとる
魂は心臓と同じ臓器や ただし肉眼では見えん
そんで魔力≒血液 魔力は魂によって生成され全身を駆け巡り人体を動かす
よく事故で体に損傷はないのに意識が戻らないパターンあるやろ?
ワイらはあれを「魂が機能不全を起こし魔力が生成されていない状態」と考える
でも魔力はあくまで人体の内部に働く質量を持たんエネルギー
この次元の創作にあるようなファイヤーボールは基本的に使えん
何故ってカラダという器を超えるような魔力を生成する魂はあんまり存在せんのや
お前らだって血液が増えすぎて爆発はせんやろ?
627:名無しの戦闘員
どうしたハカセ 頭よさそうに見えるぞ
628:名無しの戦闘員
基本的に、ってことは例外もあると
629:名無しの戦闘員
乗っ取られとらん?
630:ハカセ
ワイ天才神霊工学者なんやけど!?
くそ、まあええわ そいで>628よ いい着眼点や
稀に魂の造りが人と違って 魔力貯蔵量が多く生成速度も凄いヤツがおる
そういうヤツは魔霊変換器ってアイテムを装備すれば、垂れ流す魔力を現象へと変換することができる
それを魔法と呼んだり異能と表現したりする
ワイやアニキ、猫耳くのいちみたいに特殊な異能で戦うのはこのタイプやな
631:名無しの戦闘員
じゃあロスフェアも?
632:名無しの戦闘員
というかハカセ戦えるのか
633:ハカセ
ふふふ ワイは四大幹部の中でも最弱……
タイマンやったら新人の猫耳くのいち(15)にすら負ける幹部の面汚しよ
634:名無しの戦闘員
最弱なんだw
635:名無しの戦闘員
クッソこんなのでwww
636:ハカセ
あとロスフェアはたぶん事情が違うで
魔霊変換器は神霊工学を基に造られたアイテムや
でもこの学問が発達する以前は、魔霊変換器の代わりに妖精と呼ばれる存在が契約者の魔力を吸い上げる代わりに加護という形で力を与えたらしい
フィオナたん達は元々魂の魔力生成量が多くて、妖精と契約したことで魔力を魔法に変換する術を得たんやろな
ちなみにワイらの次元では、妖精はもう殆どおらん
好事家に高く売れるもんで乱獲された結果や
637:名無しの戦闘員
だから失われた妖精たちか……
638:ハカセ
さて 魂と魔力については分かってくれたと思う
で、それを利用してアレコレするのが神霊工学
そやけど実験や研究ために人間の魂を扱う訳にもいかん
ってことで神霊工学では【人造魂】を造り出し、そこから得られる魔力で研究を進めとる
そんで怪人はそういう人造魂を核にして生まれる
しかもその特性上怪人には一体に付き一個必要になる
639:名無しの戦闘員
あ 嫌なこと気付いちゃった
つまりさ 怪人って……
640:ハカセ
勘がええ人もおるなぁ たぶん想像通りや
そう……怪人制作ってクッソほどお金がかかるんや……
本来一つの研究所に大型人造魂一つありゃ十分魔力を賄える
それを小型版とはいえ使っとるからな
641:名無しの戦闘員
うわぁ……
642:名無しの戦闘員
世知辛えなぁ……
643:ハカセ
まあ問題を放置しとるようじゃ開発担当は名乗れん
一応組織の怪人にはワイが開発した簡易偽造魂を使っとる
これのおかげで大幅なコストカットが可能や
特性自体は普通の怪人と変わらんから物理も無効
……が、当然魔力生成量は低くなるからなぁ
普通の人間には無双できても妖精の加護を受けたロスフェアちゃんに対抗するにはちょっとばかり物足らん
弱いって意見も当然やな
644:名無しの戦闘員
俺達が見てる怪人は廉価版なのか
645:名無しの戦闘員
つーことは怪人を強くするのに必要なのって
646:ハカセ
お金 とにかくお金 アイデアとか技術じゃなくてひたすらお金
簡易偽造魂を普通の人造魂に変更するだけで一気に能力は高まる
……でな この前首領に呼び出されたんや
647:名無しの戦闘員
お ブラック首領きたな
648:名無しの戦闘員
あいかわらずの無理難題か?
649:ハカセ
いや 今回はむしろワイのために動いてくれた感じや
現状組織は資金難やからな 開発部としては現状の予算で騙し騙しやっていくつもりやった
そやけど首領はそれを見かねたようでな 追加予算を用意してくれた
650:名無しの戦闘員
なんや首領ええ人やん!
651:名無しの戦闘員
なかなかできることじゃないわ
652:ハカセ
うん ワイもそう思う
言ったやろ 人格的には決して嫌いやない
首領は基本善人やし殺戮とかは好まん穏やかな方なんや
で、この前のやりとり↓
首領「フフフ ハカセよ。いつも苦労を掛けておるのじゃ。多くの者が離脱する中、お前の献身を有難く思っておる」
ワイ「いえ、ワイも組織でしか生きられぬ身ですから」
首領「そうか……。では、感謝の気持ちなのじゃ。この資金を受け取ってくれるか? これは組織の経費ではなく首領としての個人資産。怪人制作に相当な資金が必要なのは理解している。これで新たなる怪人を作るといい」
ワイ「おお、首領! お気遣いありがとうございます!」
首領「よいよい。これで強力な怪人を作ってくれたなら嬉しい。ハカセよ、これからも仕えてくれるか?」
ワイ「勿論です!」
そう、首領はワイのために自腹を切って研究費を出してくれたんや
こういうところがあるから憎めん
いや 本当に感謝しとる
ただ無茶ぶりしとるだけやなくワイのことを気遣ってくれとるんやなぁ
…………まあ ぜんっぜん資金足りとらんけどな!!
653:名無しの戦闘員
wwwwwwww
654:名無しの戦闘員
さすが首領! 俺らの期待に応えてくれるぜ!
655:名無しの戦闘員
経営頑張ってるけど能力は低いって言ってたもんねw
656:ハカセ
今回に関してはワイのミスや
首領が組織を継いだ時ワイはもう幹部やったからな 既に簡易偽造魂を導入しとった
つまり首領は“簡易偽造魂で造った廉価怪人”しか見たことない
ちゃんとした“人造魂で造った正規怪人”が現行の十倍は金がかかるって知らんのや
そやから勘違いして 本当にワイのためを思って 廉価怪人二体分の資金をくれた
ごめん首領……せっかくだけどこれじゃ強い怪人作れない……
657:名無しの戦闘員
てかハカセって本当に天才なんだな
通常の十分の一の値段であんな怪人作るとか
658:名無しの戦闘員
それは思った
659:名無しの戦闘員
これは首領を責め辛いな
660:ハカセ
どうしよう……首領めっちゃワクワクしてる……
「なんなら怪人デルンケムグという名にしてもかまわんぞ」とか言ってる……
661:名無しの戦闘員
デルンケムグ?
662:名無しの戦闘員
ほら ジオン軍の切り札がジオング的な
663:名無しの戦闘員
【悲報】首領、ガノタ
664:ハカセ
ちゃうぞ 富野信者や
665:名無しの戦闘員
ちょっと危険じゃないですかねそれw
あの監督ヤバくなったら皆殺しとかするんだぞ
666:名無しの戦闘員
俺も富野信者だから駄目とは思わないが悪の首領が憧れるにはね
それはそれとして今なら首領と仲良くなれる気がする
667:名無しの戦闘員
あのっ 一番好きなロボット聞いておいてもらえますかっ?
668:ハカセ
キング〇イナーや
なんならオー〇ーマン作れないかって聞かれたことある
あと人間爆弾とかは反対派やから心配はせんでええで あくまでお話として好きなだけ
669:名無しの戦闘員
ちなみにオーバー〇ンできるの?
670:ハカセ
理論上は大型人造魂を物質化して搭乗席を設けるだけやから可能や
ただしクッソほど金がかかる うちの組織を百回立ち上げるくらいの資金力がありゃできるでって伝えといた
首領「そうか……うん、くだらないことを聞いた」
すっごく悲しそうやった
671:名無しの戦闘員
首領……
672:名無しの戦闘員
少年の夢が破れた的な哀切だな
673:名無しの戦闘員
ていうか話逸れてるけど怪人の件どうすんだ?
674:ハカセ
どうもこうも とりあえず怪人二体分の資金はもらったからな
現行の簡易偽造魂を昇華して少しでも出力の高い奴を作るしかないわな
計算上はロスフェアちゃん達にも勝てるはず 悪いけど一回くらいは負けてもらっとくわ
はぁ また徹夜かぁ……
675:名無しの戦闘員
結局ハカセの負担は増えるんだなw
◆
翌日。
「灯火の妖精ファルハ……あなたの力を今こそ借り受ける! 聖霊天装、エレス=ファルハ!」
説明しよう。
ロスト・フェアリーズの普段の姿は妖精衣と呼ばれる。
妖精たちと契約した者に与えられる加護であり、邪を祓う魔力を宿した衣である。
しかしそれはあくまでも通常形態にすぎない。
妖精との心を交わし、完全なる同調を為した時。
さらに一段階存在の格を上げた姿、聖霊天装への転身を可能とするのだ。
「いくよ、怪人デルンケムグ! はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
白く輝く炎をまとった一撃が怪人を貫く。
今回の怪人は以前のものより強力だったが、聖霊天装を会得したエレスには及ばなかった。
「ボクたちの、勝利だっ!」
こうしてまたロスト・フェアリーズの手によって平和は守られたのである。
◆
・
・
・
782:ハカセ
・・・・・・・・・うせやろ?
このタイミングで新フォーム獲得とかエレスちゃんマジか?
783:名無しの戦闘員
すっげー 新フォームメッチャきれい
784:名無しの戦闘員
たぶん強さとか論じるところはいくつもあるんだろうけど
まず3割り増しくらい美少女度が上がってるように感じられるな
785:ハカセ
資金……首領の個人資産が一撃で……
786:名無しの戦闘員
わりと本気でダメージ食らってるぞ
787:名無しの戦闘員
うん まあ……今回はしゃあないわな
788:名無しの戦闘員
子供は特撮で怪人倒されたら喜ぶけどさ
科学者ポジからしたら努力の結晶を10分そこらで無駄にされるんだもんな
789:名無しの戦闘員
とりあえず俺らお勧めのカップ麺ランキングにするからさ
元気出せよ……
790:ハカセ
マジで?
よっしゃ頼むわ ちなみにワイが好きなのはとんこつな
791:名無しの戦闘員
立ち直りはやいw
俺はみそバター
792:名無しの戦闘員
あんま気にしてないのかよw
俺は醤油
793:ハカセ
そこら辺割り切れんと悪の組織なんてやっとられんわな
あとエレスちゃん美少女やったし!
ワイの怪人どうでもええから語ろうぜ!
794:名無しの戦闘員
やっぱり首領は首領でかわいそうだなコレw
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