いろいろ行き詰まって参っていた女性が、学生時代の先輩に偶然再会し、一緒に飲みに行って愚痴などを聞いてもらうお話。
しっとりとした雰囲気の現代もの掌編です。
今や大人になってしまった人の、学生時代の憧れや理想のようなもののお話。
『永遠の噓をついてくれ』というタイトルは、なんでも吉田拓郎の楽曲とのこと。
作中においてその逸話が紹介されているのですけれど、それになぞらえるような形の物語がとても印象的でした。
ちなみに、この逸話自体も本作で初めて知りました。
ひとつの曲が生まれる背景には思わぬドラマがあるものなんですね……。
とても素敵なお話でした。