お盆に帰ってきた猫ちゃん
転生新語
プロローグ
先月、安倍元首相が暗殺された。そして全くの偶然ながら、同じ日に、私が飼っていた猫も亡くなった。私は高校二年生で、飼っていた猫は、ほぼ私と同じ年齢を生きていた。今年の猛暑を乗り切る前に、私の猫は
十五年以上を生きたのだから、普通に寿命を迎えたという事だろう。そう考えようとしても、私の胸には穴が
一か月以上が過ぎても、私の精神状態は回復しなかった。むしろ悪化したと言うべきで、夏休みで学校を休めたのが不幸中の
「カルピス持ってきたよ。はい、飲んで」
「うん……」
私達は、彼女の寝室で、ベッドの上に並んで腰かけている。時間は夜で、氷が入っていて良く冷えた飲み物を私は
「ごめんね……本当は
そう私が
「猫の話をしていい? 私はマンションに住んでるから、ペットが
「うん……」
私は簡単な返事しか
今の私は、押し倒されれば何の
「ごめん……ちょっと泣きたいの。少しだけ、私を一人にして」
そう私が告げる。猫の話をしたのが
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