#18コア目 説明回

さて、なぜ無属性魔法[模倣]が発動したかの説明をしていこう。



まずそもそもだ。

この世界ではコアをいう魔法媒体を使用しなければ、

魔法は発動しないという確固たる確信が生きとし生けるものにはある。



ただし、例外はある。それがこの無属性魔法という存在だ。



この無属性魔法という代物がどうしてコア無しで発動しているか。



その答えは、シュレットが現在生活している惑星『アルムート』にある。



前回マーガレットがシュレットに対し説明していた内容。

「◯◯色は◯◯魔法」という説明の中に一つだけ例外があったのを憶えているだろうか。



無属性魔法だけ「灰色に中に光り輝く点が幾つも散りばめられている」という内容。



この光り輝く点というのがこの惑星『アルムート』なのである。というか惑星の一つなのである。



無属性魔法のコアの中の光はこの宇宙に輝く星を表している。



そして無属性魔法のコア自体はこの惑星『アルムート』の写見。



要は、無属性魔法のコアは惑星『アルムート』自体を意味しているのである。

そもそもこの惑星で生活している限り、本来無属性魔法のコアは使わなくていいのだ。



その分魔力伝達率が大幅に減衰するというデメリットが備わっているが。



コアは魔法媒体。ということは魔力伝達率という概念も存在することになる。



魔法媒体という代物は他のものでも代用はできるにはできる。

だが、魔力伝達率という概念がある中では、コアは一級品なのである。



それはそうだ。コアは自分専用の魔法媒体なのであるから。



そもそもだ。この惑星に住んでいるものはコアの祝福後の学校入学から魔法を実践して学ぶのだ。

コアの祝福前に無属性魔法が発動するなんていうことはほとんど存在しないのである。



無属性魔法は一人一人違う魔法であるからして、どのような効果があるなんてのはコアの祝福前は誰もわからないのだから。



魔力感知、魔力操作が精密に使えて、尚且つ魔力量が育つ様にと訓練までしている。

そりゃあコアがなく、伝達率が尚悪いのに無属性魔法が使えるわけですよ。



結果、無意識の力技なのであった。

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