#8コア目
マーガレットからコアの事を聞いた後日、シュレットは転生前に見ていたラノベの内容を思い出した。
部屋で就寝の為、ベットの中で問答を繰り返していた。
もちろん年齢が年齢だ。一人部屋ではなく両親と同じベットで寝ている。
「そういえば、あのラノベの中では魔力が心臓の辺りから放出しているとか書かれてたっけ。この辺りかな?
・・・特に何も感じないけど。じゃあどこに魔力なんかあるんだ?・・・んー」
思考の海に吸い込まれいくシュレット。
そもそも前世から魔力というものに触れてこなかったのだ。
一朝一夕でできる様なものなのかというも分からないわけだ。
そこからは頭から爪先まで何処かに前世と触れてこなかったものが存在するかどうかの確認を行っていた。
前述した通り、二日三日、一週間二週間経っても分からなかった。
もう無理何かもしれないと諦めかけていたその時、丹田の辺り、要はへその下辺りで何かが動いたの知覚した。
それこそが念願であった魔力そのもの。施錠された扉から開錠してみせたのだ。
この世界ではそのきっかけ作りとして行われるのは、コアの祝福から二年後の学校の授業で行われるもの。
そう、コアを用いての魔力操作練習が主にきっかけ作りなのだ。
シュレットがこの丹田での魔力知覚で会得したものは二つ。
魔力感知と魔力操作だ。
魔力感知とは、その名の通り自らの体内にある魔力を感知する技術。
魔力操作とは、感知した魔力を自力で操作する技術のことである。
この世界にはスキルは存在しない。
だがスキルと同等の技術や技能自体はある。歴史上それを可能にしたの初代剣聖である。
初代剣聖はノットなのだ。そうコアの個数が零である。
初代剣聖はノットにも関わらず、努力を惜しまなかった事で有名。
その努力が実り、飛翔剣という名の技能で王国最強の剣士の称号、剣聖を国王から授かったのだ。
これらをシュレットが知るのはもう少し後のことである。
こうして今では魔法使いの中で当たり前とされている二つの技術を、シュレットは二歳という僅かな歳で会得してしまったのだ。
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