#7コア目
「まずは何からお教えいたしましょうか。
そうですね、覚えていらっしゃらないとは思いますが、
ずいぶん前に読み聞かせの際にお話ししたコアの祝福からですね。」
語り始めたマーガレットに抱き寄せられているシュレットは興奮のあまり高速で頷いている。
「コアの祝福とは、皆が十の歳を迎えてから教会に赴きます。
教会では神官様が常駐しているのですが、その神官様から祝詞が送られます。
唱えられた祝詞が終わり次第、自分を中心として円形に魔法陣が出現するんです。
凄く綺麗なんですよぉあれ。
その魔法陣が輝いている間に自分の胸のあたりからコアが落ちてくるんです。
その際落ちてきたコアの種類の数によって使える魔法属性が異なるんです。
ちなみに私はコアの祝福で四つほど授かりました。
四つ授かっていることを別名フォースと呼びます。
フォースって十万人に一人の割合なんだそうですよ。希少ってやつですねふふふ。
他にも一つ授からないノットから八つ全てを授かったエイスまであります。
そして私が所持している中ではこの蒼色が水魔法、翡翠色が風魔法、白銀色が光魔法、虹色が治癒魔法になりますね。
他にも真紅色が火魔法、金色が土魔法、漆黒色が闇魔法になります。
一つだけ特殊な魔法があります。それが無属性魔法ですね。
無属性魔法はかなり希少な部類になり、授かった人それぞれで魔法の種類が違うんです。
中には同じ内容の魔法も存在しますが、それが一つなのかたくさんなのかは千差万別になります。
色としては灰色に中に光り輝く点が幾つも散りばめられているという感じでしょうか。
使える魔法の数によって光の数が違うそうですよ。
無属性魔法に関してでしたらイリーナ様やエリオットに聞くのが一番ですね。
屋敷で無属性魔法を所持しているのはお二人だけですので。
使っているところはまた今度の機会に致しましょう」
語り部のマーガレットの隣では目を輝かせた赤子がいる。
聞いてる最中はずっと相槌を打っていたようだ。
ただ肝心の使い方や魔力の事は聞けず仕舞いになってしまった。
これが一歳の頃の出来事であった。
回想からシュレットは一人、部屋の隅っこで魔力操作の練習をしていた。
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