第12話

今や日本で知らない人がいないほどの事務所、中弓事務所には

規模が規模なのでお抱えの絵師が常駐していた。

「こんにちは、今日は新しく入るスタッフの子を連れてきました」

「こんにちは、初めまして、上林 美春といいます、よろしくおねがいします」

「こちらこそこんにちは、私の名前は神無月 結衣っていうの、これから一緒に頑張っていきましょう」

「はい、よろしくおねがいします」

(この人が有名なイラストレーターの神無月 結衣さんなんだ……すごい綺麗……)

「では早速なんだけど朝に会議があって昼にいつもの交流会やって最後に明日にPVが出る新人Vtuberさんとの顔合わせがあるから頑張っていきましょう」

「...わかりました」

(さすがこの事務所、最初のVtuber原案者の方だわ.....予定がびっちり...あ、メモしないと)あたふた

「じゃあ行きましょうか」

~お昼の交流会が終わってから~

「はい、お疲れ様、美晴さん、これコーヒー」

「あ、ありがとうございます!」

(大変すぎる....というか会う人会う人ちょー有名人だらけで...もう脳がついていけない...)

「ふふ、大変そうね」

「い、いえ、そんなことないです」

「いやいや缶の飲み口、逆に開けてるし」けらけら

「あっ...」かぁー

「ふふ、可愛いわね」

「し、失礼しました」

「別に謝ることじゃないわよ」

「そしたらご飯食べたら次いきましょうか」

「そうですね...えーっと次は....」メモヨミヨミ

「うんうん」

「新人Vtuberさんとの初顔合わせですね」

「分かったわ、では行きましょうか」

「はい!」


(って着いてきたはいいものの...なんで中弓志保がいるの!?いやまあこの会社の社長さんだしどこにいても不思議じゃないけど...)

「結衣!おつかれ~」

「あ、志保~やっと来た!」

(そうだった....結衣さんもすごい人だった....今日一日いたからバグっちゃってた...)

「あれ?一人じゃなかったの?」

「あ、そうそう、志保にも紹介しとくね!今日、配属になった美晴ちゃんだよ~」

「ふ~ん」

「きょ、今日から配属になりました上林美晴です!よ、よろしくお願いいたしましゅ」

「ふふっ....悪い子ではなさそうね」

「むっ!なんてこと言うの!」

「こう見えても美晴ちゃんは気立てが良くて良い子なんだから!」

「あ、ありがとうございます」プシュー

「確かに可愛いわね」

「ふふん!そうでしょ!」

(お二人が美しすぎて....私なんか....)


「あ!そんなことより伝えないといけないんだった!」

「もしかして新人Vtubeのこと?」

「そうそう!」

「志保のことだからとんでもない新人連れてきたんじゃないでしょうね?」

「うん」

「そんな断言できるほどに?」

「うん.....こうちゃん...こうちゃんわね....

 もう目に入れても本当に痛くない子なの!あれは王子様よ...

 いや天使様のほうが相応しいわね...

 こうちゃんわね、黒髪なんだけどちょっと癖ッ毛があって

 目もくりくりで可愛くて...でも体つきは程よく筋肉がついていて

 しかもイケメンなのに優しすぎるし、

 紳士的で...でも自分の意見はしっかり言って

 それを曲げない少し硬い心意気も...惚れ惚れするしお願いするときは

 小悪魔みたいに首傾げながら目をウルウルさせてくる普段とのギャップにも

 キュンキュンくるし...もうだめ.......

 はっ....こんな長々と話しちゃうと顔合わせ時間が短くなっちゃうわね」

「まあめちゃくちゃ志保がその子のことを好きなのはわかったよ...でも筋肉って言ってたけど女の子に筋肉なんて...ね?」

「え?...ああ、言ってなかったわね、こうちゃんは男性よ?」

「え?」

「え?」ぼとっ

ボトルコロコロ......



どもども

筆者です!

フォロワーさんも160を突破しハートも100を突破しました...

本当にうれしい限りです....

しかもあと300PVで10000PVに届きそうです!

(2022年8月28日22時18分現在)

10000PVに行くことができるのは深夜かもしれませんが

これからも頑張っていくので応援よろしくお願いします!

ではでは

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