死にたがりの生存方法

そらちゃ。

プロローグ

花火は苦手だ。


どんなに綺麗に咲いてもすぐに消えてしまう。何回も何回も。


なんだか人の命みたいだ。


花火をそんな目で見るようになったのはいつからだろう。


死について考えるようになったのはいつからだろう。


無邪気に走り回っていたあの頃に戻りたいな。


でも、もう戻れないんだ。


ねぇ、神様。


花火くらい素敵な気持ちで見させてよ――

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