第4話 五枚の布団
五枚の布団
単車にて走り来たりし父迎え共に喜ぶクリスマスの朝
車窓より間近に眺める富士の雪少ないと聞く啓蟄の朝
夜行バス中央道をひた走り我が父の待つ病室に着け
敷き詰めた五枚の布団の大きさに歳月思う父の通夜の日
我が父の遺影微笑む葬儀場あいさつ述べる私を見ている
ルビー色の透きとおりたる実をそっと親指で摘む木いちごの夏
受話器より「優勝したよ」の声届く「フィンガーピッキング・デイ」終わったね!
オープニングのギター演奏終えた君笑顔もホッとあいさつの声
トミー・エマニュエルの左手君の肩抱く大阪ライブのアンコール
息子らが一緒に奏でたライブ見るユーチューブの数日々に数えて
(『年間歌集』 平成22年11月 兵庫県歌人クラブ)
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