第6話 掲示板回
ハジメとのコラボ配信が終わりその後も2人で1時間ほど喋ったりして通話を切ると、それを聞いていたのか通話を切ったと同時に真冬がノックもせずに部屋に入って来た。
「どうした?真冬もしかしてうるさかったか?」
「今日のコラボ配信見たよ」
「お、おうどうだった?」
「昔の夏兄みたいで凄く面白かった!」
「そうか実はなお兄ちゃん的にもすごく面白くてな。ハジメ、俺とさっきまでコラボしてた奴なんだけどなまたコラボする約束しといたんだ」
「そうなんだ!私は楽しそうなお兄ちゃんが久しぶりに見れて嬉しいかったから。次のコラボも絶対見るね!」
「そうかそれは頑張らないとな。それじゃあそろそろ晩飯にするから真冬はその前にお風呂入って来なさい」
そう言うと真冬は、はーいと元気よく答えてトテトテと小走りでお風呂場に向かった。
今日の晩飯を何にするかを決める為にスマホを開くと、そこにはチャンネル登録者数8504人と書かれていた。
疲れのせいか俺は幻覚を見ている様だ。
一旦スマホの画面を閉じ、深呼吸をして再度画面を開くとそこには登録者数8623人と表示されていた。
「マジか……」
驚きのあまりそれしか言葉が出てこなかった。ここ最近は登録者の数も増えるどころか減る一方だったのに、ハジメと一回コラボしただけでここまで爆発的に登録者が伸びるとは流石はハジメバフだ。凄いな
真冬には悪いが今日は出来るだけこの感動を噛み締めておきたいので、晩飯が少し質素になる事を許してくれ。
◯
ここはとある掲示板。
ネットであらゆる事を相談や発信他者と簡単に繋がれるサイトの一つだ。
その掲示板の中には勿論最近よくネットでも話題に上がるvtuberについて話し合う板、vtuber板というものが存在している。
その中の「アンダーライブについて語るスレ」というものがあり、そこでとある男が話題に上がっていた。
191 : 名前 : 名無し
おい知ってるかハジメがあの九重 ホムラとコラボするんだって
192 : 名前 : 名無し
>>191
九重 ホムラって誰?企業?個人?
193 : 名前 : 名無し
>>192
ユメノミライの男
194 : 名前 : 名無し
>>193
ユメノミライって女の子のアイドルグループじゃ無かったっけ?何で男がいんの?
195 : 名前 : 名無し
>>194
情弱乙。ユメノミライは元々はアイドル売りしてなくて、途中からアイドル売りし始めて。一期生のホムラはアイドル売りする前からいたからアイドル売りするようになってもずっと居座ってる奴
196 : 名前 : 名無し
>>195
ツンデレ
197 : 名前 : 名無し
>>195
メチャクチャ詳しくて草ァ
198 : 名前 : 名無し
>>194.195
ここはユメノミライのスレじゃなくてアンダーライブのスレだから
199 : 名前 : 名無し
今見て来たらホムラって奴、登録者5000人も言ってなくて草
200 : 名前 : 名無し
何でハジメはこんな奴とコラボすんの?無駄じゃね?
201 : 名前 : 名無し
>>200
どうせ運営が決めて断れなかったとかそんなんだろ
202 : 名前 : 名無し
ハジメの面子潰さんかったらどうでもいいわ
203 : 名前 : 名無し
>>202
前運営がセッティングした奴はハジメの顔に泥塗りたくってかえったからな
204 : 名前 : 名無し
まぁどうせつまらんやろうし見る価値なし
・
・
・
582 : 名前 : 名無し
九重 ホムラって奴普通に面白かったやん。これで人気ないとか意味わからんわ
583 : 名前 : 名無し
ハジメが言ってたので思い出したけど俺昔こいつの配信よく見てたわ
584 : 名前 : 名無し
>>582
わかるマン
585 : 名前 : 名無し
ハジメとの相性良すぎ!
586 : 名前 : 名無し
初めの方はなんか気を遣ってて微妙やったけど途中から普通に面白かった。
587 : 名前 : 名無し
>>586
わかる
588 : 名前 : 名無し
>>586
ほんそれ
589 : 名前 : 名無し
これで登録者5000人も無いとかあり得んわ
590 : 名前 : 名無し
九重 ホムラの登録者数今見て来たら後ちょっとで1万人いきそうで草
この書き込みから約30分後、九重 ホムラの登録者数が1万人を超しそれを見たホムラは泣きながらハジメの元に感謝のディスコードを連投した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます