シーサイドクオーツ

音崎 琳

シーサイドクオーツ

くつきりと影も明るし花筏


黴の香や目瞑るごとに積む地層


巴旦杏もいずれ砕けてシーグラス


噴水の循環ひとり夏にゐる


わたし宛だと思いたく星月夜


外套の襟立てて何まもりたる


勤勉に子犬の足や師走ゆく

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シーサイドクオーツ 音崎 琳 @otosakilin

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