フレンズの告白

@hatimiya

第1話

石神井高等学校、偏差値は、普通の学校で自由を校風に掲げる過ごしやすい学校だ。

俺は、そんな高校に通う男子3年生だ。

そして、俺は心臓が止まりかけていた。

なんだと、机の中に見しならぬ手紙…なんとラブレターが入っていた。

俺は、急いで周りを確認してそっと中身を確認した。

内容はなんと、放課後に伝えたいことがあるから体育館裏に来てほしい3年B組と書いてあった。

俺にも春がきたー!!

内心は、お祭り状態だ。

そんな時に、声かかけるやつがいた、

「どうしたのそんなにやけ顔をして、なんか良いことがあったの?」

幼馴染の森永だ。

容姿は、身長スタイル共にモデルのような体型をしていて、顔も学年でも美人だと噂されているほどだ。

俺からしたらそんな風に思ったことがない。

幼い頃から一緒だからだろう。

「ハッ、教えるわけないだろ。教えたら幸せが逃げるかもしれん」

「そんなで逃げてたら、みんな不幸になるよ」

「しっ仕方ないなぁ〜、実はラブレター貰っただよ」

「嘘でしょ、お貰えたの?」

「なんだその反応失礼じゃないか、俺だってもらえるわ」

「ハハハ、それはすごいね」

「やっぱりバカにしているだろう。だが良い、これで俺もリア充の仲間入りだ」

「ふっ」

「さっきからちょいちょいなんだよ」

「予鈴がなったから席に戻るね」

彼女は、そう言って自席に戻るのだった。

俺は、何か腑に落ちない感じを残しながら授業を受けるのだった。


俺は、あれからずっとラブレターの差出人について考えていた。

親友の言う通り俺がラブレターをもらえるだろうか。

確かに容姿は普通だし、性格はあれだが特段問題ないはず。

だが、ここ最近そのような女性との接点はない。

謎だ。

俺は、騙されているのか。

これは、三国志で言う孔明の罠なのか。

誘い込んで、笑い者にするやつなのか。

そもそも名前すら書いてないじゃないか。

いや、待て。

人は、信じないと先に進めない。

ここは、罠だとしても行くべきだ。

そうだ、行くんだ!!


ラブレターについて考えていると、あっという間に放課後になっていた。

昼食を食べた記憶すらない。

緊張で心臓がバクバクだ。

そんな時になんと彼女が話しかけてきた。

「本当に行くの?」

「行くに決まっている!俺は、進むんだ!」

「そう…もし告白されたらOKするの?」

「するとも、生まれてから数十年モテたことない。ここで逃せば一生彼女なんてできないかもしれない」

「ふ〜ん、そうなんだ」

「なんだよ」

「なんでもない」

「俺は、行くからまたな」

俺は、会話を切り上げて


俺が体育館裏着くとなんと、幼馴染がいた。

思わず、

「なんてことだ、そんなのあんまりだ!俺の純情返せ!!」

「ふっふー、ドッキリ大成功ー」

俺は、あまりの衝撃に感情がぐちゃぐちゃになりながら、

「落ち込むに決まっているだろう!初めての初めてのラブレターが、まさかお前だったなんて」

「ごめんて」

「ううううう、ちくしょうー」

俺は、悲しみのあまりに泣きそうになった。

幼馴染の彼女は、突然

「好きだよ」

「え?」

「だから好きだって」

「今更なんだよ、ドッキリだろ、もういいよ」

「本気よ」

ちゅ

「え?えええええええええええええキスーーーーー」

「帰りましょう」

俺たちは、手を繋ぎ帰路についた。


はっ、夢か。

俺は、幼なじみのあいつが好きなのか、はぁーわからん。


俺は、もやもやした気持ちを胸に学校へ向かう。

前方に幼馴染がいた。

俺は、気づかれないように進む。

「何やってんの?」

「お、おはよう」

「うん、おはよう。行きましょう」

そう言って彼女は、俺の手を繋いできた。


あれ?夢じゃなかった。


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