3 モブとモブ
「はァ……」
部屋のベッドの上に仰向けに倒れながら、俺は今日1番のため息をついた。
流石に酷い。
あんなセリフない役作らないでほしい。
もしかして、こっちでは、地味系の俺が輝ける説とか思ったよ。
モブとモブは、見えない糸で繋がれているのだろうか。
まだ、現実世界の方がセリフあったって。
まあ、こっちのほうが寝心地…というか、ベッドがいいのはありがたいが。
意外とモブキャラにもいいものを用意されていた。
「でも、あの子は一体何だったんだろう…」
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