無色だった日々が色付いた
瑠奈
一章
第1話灰色から.....
春が来た。今までと同じ春だ....何も感じない。これまでも、これからも同じような日々を送っていくのだろう。
「はぁ~.....」
一ノ瀬高校の前にある無駄に急な坂道を登りつつこれから始まるであろう高校生活にため息をついていると不意に強い風が吹き絨毯のように一面にあった桜の花びらが舞いあがった。思わず地面に向けていた視線を上げると言葉にできないほどに美しくそしてその人に関わってはいけないよな...そんな感覚がしたのだった
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