罪深き送りびとにより、かぐや姫伝説は今よみがえる。

「竹取物語」懐かしいですね。幼い頃に読んだ絵本の内容は……。
かぐや姫が、五人の貴公子の求婚を退け、帝の召命にも応じず、八月十五夜に月の世界へ戻ってゆく悲恋の物語でした。

でも、貴作品はもっと深い都市伝説だったような気がしてきます。
なるほど、帝まで袖にし夜空に浮ぶ満月へ召されてゆく理由は……。美しい綴りとともに、結末まで見事な出来映え、恐れ入りました。