第二部

■登場人物紹介(1)


主人公:大磯 拓磨おおいそたくま

 男子でありながら女子の平均身長しかない小柄な高校一年生。親類に目が気持ち悪いと言われた事をきっかけに、人前では眼鏡が外せなくなっていた。前髪も長く、顔を隠しがち。内向的だが自己主張をしないわけではなく、行動力もある。

 いじめられてはいないが背が低い事をからかわれたり、パシリに使われたりした過去あり。

 頭の回転と反射神経が良く、瞬時の状況判断が必要なFPS系のゲームが得意。

 元は双子だったが片方と融合しており、一人で二人の状態。

 多感な時期に母を失った事で、”母親”の体調不良や”死”というワードに過敏になりがち。なお、初恋はまだ。


御使い:ヤタ

 黒髪おかっぱ、黒曜石のような瞳の少女。正体は神粒しんりゅうで構成された鴉。あるじである鏡姫を探していたところで主人公に声をかけられ、人間サイドの情報を得るために眷属の印を与えるが、適当に名付けをしてもらったため使役される側になってしまったうっかりさん。優秀な御使いを自称しているが、習性や知能レベルは普通の鴉とあまり変わらない。傷を癒す能力がある。

 セーラー服と厚手タイツは拓磨たくまの秘められた性癖の反映。


クラスメイト:加賀見 愛梨かがみあいり

 クールビューティーな美少女。艶やかでまっすぐな黒髪が、神秘的な雰囲気すら醸し出す。

 高嶺の花に相応しいビジュアルと、超常現象が大好きで、UFOや妖怪、精霊や妖精の話をする不思議ちゃんとして周囲からは距離を置かれており、親しい友人もいない孤高の存在だが、現代科学で解明されていない事象に対する知識量は膨大。そんな自分の話をしっかり聞き、優しく寄り添ってくれる拓磨たくまに恋をしてしまう。

 父親が残した銅鏡の欠片を持ち、彼の手記を読んだ事で自分が鏡の付喪神である鏡姫だと思い込んでいたが、実際はそうではないらしい。

 だが、彼女こそが鏡姫と思い込んでいる人物がおり……。


陰陽師:白戸 英寿 しろと ひでとし

 長いくせ毛を後ろで雑にまとめた無精ひげの男。ヤタには「ひげ」と呼ばれている。

 「アンティークショップ白戸」という名前だが、ガラクタを積み上げたゴミ屋敷の異名を持つ店舗の店主。その正体は陰陽師で、付喪神のついた物を集めて店の中で管理をしている。

 政府が立ち上げた神粒しんりゅう対策のための中務省なかつかさしょう陰陽寮に所属していたが、人間関係のトラブルでその地位を追われた。元々それに執着していたわけではないので、今は自由を謳歌しつつ、拓磨たくまに多大な興味を向ける。

 現在は拓磨たくまの師匠的立ち位置であり、その立場に満足しているように見えるが……?


先輩:古賀 正樹こが まさき

 大柄でたくましい柔道部副主将。拓磨より1つ年上で、謎の靄に怯える拓磨たくまを助けたことをきっかけに仲良くなる。

 神粒しんりゅうが見られる仲間、そして体内の神粒しんりゅうを失って体調を崩す母親を助けてもらった恩から、拓磨たくまの傍に頻繁に来るようになり、結果、加賀見かがみの恋路の妨害になってしまうが、本人は無自覚。

 体力と腕力に自信があるほか、広範囲の神粒しんりゅうを柏手一発で祓う事が出来る。


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