にやにやしちゃうんですけどー

 ボクはなるべくなら楽しいとか幸せとか嬉しいとか、そういった感情に支配されて暮らしていたいと思っている。


 まぁネガティブになってしまうことは防ぎようはないのだけれども、それでもなるべくなら楽しく過ごせるように気をつけている。根っこのところは暗いんだとおもうんだけど、嫌なことにはなるべく近づかないようにして自分を甘やかしている。


 そんなボクは、無自覚に笑えるものや楽しそうなことをいつも探しているようなのだ。


 ある日。風がものすごく強くて自転車が前に進まないことがあった。そんな風の強い日にせっせとペダルを回していると、ボクはなんだか分からないけれど無性に笑えてくるのだ。


 にやにやしながらジワジワと前に進む姿はきっとキモい、うん、知ってた。


 あれだ、クシャミをしたあともひとりで笑っていて不審に思われてるのもあった。つられて笑ってくれる人がたまにいるけど。


 例えば仕事が山積しすぎてにっちもさっちもいかなくなるときがある。あまりにも酷いと逆に笑えてくる。不思議なものでもう無理ってなると笑えちゃうのだ。


 ただソレが良いみたいで、肩の力がぬけるというか。気分が緩んで一個一個こなして順番にクリアしていくだけなんだよな~とか、ゆる~い境地に到達して、ひるがえって見ると効率がよかったりする。


 そんなボクは大変なときほどにやにやしながら仕事をしていたりするので、周りからはドMですね。と言われる。なんだとこのやろ~。ち、ちげーし。


 ひどい言い草である。お前らも楽しく仕事しろといいたい。イライラぴりぴりしながら働いても面白くないでしょうに。むしろそのドMになればいいじゃん。


 でもあれですよ。誤解なきように言っておくと、ボクはたいがいにやにやしているのですよ。自らイメージを悪化させているような気がしないでもないけれども……。


 ラブコメを読んでいて、面白いシーンでは当然笑っているし、エモかったり可愛らしかったり甘々なやり取りだったりを見ても、にやにやしてしまうので。口元が緩んでどうしようもないのです。


 電車のなかや休憩室とか、人が周りに多くいるときに、あっにやにやしてる自分って気がついたときは恥ずかしくなって周りを見渡すまでが一連の流れなのです。


 お話を書いているときなんかは、面白いシーンを書いていればにやにやしてるし、怒ってるシーンをかいていればおこおこしている。悲しい顔をしていることもあるのだ。


 感情が表に出やすいのか、単純なのか。でもあんまり人にみせる作業でもないので、この辺の気持ちわる系はセーフってことになりませんかね?

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