ついでに対策、紫外線

 ある朝、窓を開け空気を入れ替えるために、颯爽とカーテンを開けるボク。


 シャーーーー、びりっ。


 ん? びりっ? って、うぎゃぁぁーー。レースカーテンが破けた!


 なんだろう、このどうしようもない切ない気持ちとほんのちょっと胸に去来する悲しみは。


 ずばり犯人は、UVつまりウルトラバイオレット、紫外線である。あいつは強いのだ。


 部屋のレースカーテンが紫外線で明らかに劣化していて見るも無残な有様になってしまったのだ。あまりにもひどくて見ていて(自分が)哀れになってきたので思い切って買い換えることにした。


 考えてみると、カーテンってたまにメンテナンスというか洗濯したりするけれど、基本吊りっぱなしだよね。そりゃー、毎日毎日直射日光にさらされて、じりじり痛めつけられたら、グレて自暴自棄になってキレたりするよね。正直すまんかった。


 僕の部屋は本が多く置いてあるので、直射日光は大敵なのだ。それなのでレースカーテンおよび遮光カーテンで防ぎつつ、本棚のマド側にスチレンボード立てて、光が直接当たらないようにはしているのだ。


 とはいえ、限界はあるので対策は二重三重に張り巡らせるのがベターだろう。もちろん本のために今回のケースはUVカット一択。ということで、レースカーテンの紫外線カットを謳っているものを採用して手に入れてきた。


 今までのものと比べると若干部屋が暗くなったきもするけれど、気にならないレベル。なにより、光は通すとのことではあるので、紫外線のカット率が高くなったゆえなのだろう。


 本はどうしても長く良好な状態を保とうとすると、日焼けやホコリあと湿度を考慮しないといけないので大変なのだけれど、かわいい子のためなので、それなりに頑張っているのだ。


 僕のかわいい本たちにはストレスなく健やかに暮らしてほしいのだ。


 紫外線といえば、蛍光灯も微弱ながら紫外線が発生するということを知ったので、部屋の電気は全てLEDに切り替えてしまった。ちなみに窓に貼る紫外線をカットするフィルムは、部屋がかなり暗くなったので諦めた。


 あまりにも部屋が暗いと気持ちが沈みそうになるので、人間と本と光で上手くバランスを取れたらいいなと思っている。


 以前、ちょっとこのエッセイで書いた、観葉植物はこのレースカーテンごしでも問題なく夏を越し、すくすくと成長してくれたので、紫外線カットのカーテンの影響はあまりないようなので良かったと胸をなでおろしている。


 焼けて背表紙の色が退色してしまう悲劇展開にならないように、僕が守ってあげなきゃ! といつも思っているんだ。

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