猫をキメる!
猫と暮らし始めて、もう随分と長い。
ボクにはこの猫との暮らしがとても性に合っているようで、いい関係を保てていると人間の方からは少なくともそう認識している。
猫という生き物は本当に気ままで、基本的にほっておいても良いのだ。
それゆえ手間がなくてこれ幸いと基本放置している。
ただ、たまに本当にどうしようもなくかまって欲しくなるようで足元に来ては、パタッとひっくり返る。
まぁその姿の愛くるしいこといったらない。
そして、だらしなくのびてお腹をこちらにみせて誘惑してくるのだ。
うむ、素敵なぽんぽんである。
気がついたときにはお腹に顔を突っ込んで猫を吸っている変な人が現れるという寸法である。
また、体調が優れずに、ボクがしなびたレタスのようにくったりしていると、近くにきてじっと寄り添ってくれる。
なんて空気の読める子なんだろうか、実に可愛いではないか。
つまり、かなりの確率でお腹に顔を突っ込んだ変な人が散見され、なんとなく元気をもらっている。
なんとなくと言えば、猫からはボクを幸せにする物質的なアレが出ているような気がするのだ。
少なくともボクはそう観測しているのでシュレディンガーよろしく、それはあるのだ。
未見の人は是非に観測してほしい限りだ。
動物セラピーなんて言葉もあるくらいなので、あながち間違いでもないだろう。
きっとマナとかでてる。
もしくはエーテル。
マナやエーテルを取り込み続ければ魔法的な気分を味わえるはずだろう。主にお腹に顔を突っ込むカタチで天国が見えるやもしれない。
合言葉もとい呪文としてはハスハスにゃんてどうだろうか。
これは想像以上に中毒性が高い可能性もあり、段々と人と猫の境界が曖昧に溶け合うかもしれにゃいので、容量用法を厳守の上、満喫しようではにゃいか。
なんて愚にもつかない事を考えながら、今日もまたゴロゴロして猫が寄ってくるのを、出荷前の露地栽培の野菜のようにじっと待っている日々だ。
デメリットとしては、たまに甘噛されたり、高いところからの着地の踏み台にされたり、通りすがりに猫パンチされたり、通り道の障害物よろしく踏み越えられたりすることも例示しなくてはならないかもしれないけれど、肉球に関連することで間違っていることはないので、猫が正義なのにゃ。
つまり、左足を踏まれたら右足もさしだせばいいんじゃないかにゃ?
どえむなのかにゃ? 少なくとも幸せのツボが刺激されるのだから。
そんなこんなで今日も猫をキメている。
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