ゆとりがボクを凌駕しろ 3

 ある九月三日に、僕に足りないものはなにかと考えた。


 まず思い浮かぶものの中に『ゆとり』というものがある。


 スマホをはじめとした端末によってもたらされた情報化社会の中で多くの価値のあるものが僕の中を凄い勢いで駆け抜けていく。


 その刹那にインプットできれば良いのだろうけれど、掴み取れるものはほんの僅かであることは慚愧ざんきに堪えない。


 ゆとりが足りないのだ。


 ゆとりといえば、およそ3という代名詞があるけれど、それは一概に悪いことではないのではないかと思っている。


 心に余裕がないのは本当に苦しいのだ。


 つまり、僕も積極的にゆとりをその身に取り込んでゆこうと思うのだ。


 なので当面は僕の誕生日はおよそ3として3のつく日は自分を甘やかしていきたいと思います。

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