第7話 アクア降臨!
あれからすぐにアクアが来た。
…ウルレアはアクアの姿を見るなり、逃げ出そうとした所を、私の一言で止まった。
「ティアレスを治せるのはウルレア、アンタだけだ!」
姉ちゃんも、解ってるから来ても攻撃はしてない。
…つか、姉ちゃんが本気で魔法ぶっ放したら私達全員(チーン)だから…
「ごめんなさい。姉ちゃん…」
私は忙しい義姉を呼び出した事を侘びた。
アクアは、再開を喜ぶ事なくこう言った。
「ウルレア! まだミリアにつきまとってるのね!」
アクアの指が、ウルレアに照準を合わせた。
「待って!アクア!」
思わず、昔の「親友」時代のままで言ってしまった。
現在は「義姉」なのだが。
すると、「何年ぶりかしら。私の事を呼び捨てにするのは。ねぇ、ミ・リ・ア♪」
怖そうで嬉しそうなアクア姉ちゃんに、事の顛末を話した。
「そう…それならティアレスも私の義弟。ウルレア、死すべし!」
「ちょっち待ってよ、アクア!」
慌てて姉ちゃんを止めた。
「まだ、ティアレスを治してもらってない! …解るだろ!あの矢に刺さったのはウルレアにしか治せない事が!」
それを聴いた瞬間、アクアの顔色が変わった。
ウルレアに対して、アクアは
「調合材料と、その分量を教えなさい!」
ウルレアは、ヒィッ!と言った後に「…これだけは教えられません。 これだけは分量を間違えたら猛毒に変わります。」
ウルレアは付け加えた。
「私だって、同族の生命の犠牲者があってやっと出来るようになりました!」
アクアは
「では、何故にティアレスに矢を使用しましたか?」
柔らかく、それでいて恐怖を感じざる物言い。
それにミリアがブチ切れた!
「アンタらが討論してる間に、ティアレスの生命はなくなるんだよ!ウルレア!さっさと材料採ってこい!」
ウルレアは、「はいぃ!」と直ぐに行ったが、アクアは何故か上機嫌。
「アクア、お前も手伝って来い!」
で、アクア姉ちゃんをぶん殴った。
アクアは、「お前くらいだよ、私を本気で殴るれる馬鹿は♪」
そう言って消えた。
頼むぞ!
…不安だが、頼るしかない。
ティアレス、助かってくれ!と祈る事しかできない私を許してほしい…
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