第2話
あった、めっちゃ直ぐに見つかった。
あのデカデカと『冒険者ギルド』って書いてる建物もしあれが冒険者ギルドじゃ無かったら俺はもう何も信用出来なくなる。
よし、それじゃあ覚悟を決めて…行くぞ!
冒険者になりに!
ーーー
なれた〜!
なんか手続きとか無くなりたい、って言ったら依頼を受けられる冒険者にしてくれた。
一応タグは渡されたけど…冒険者緩すぎでは???これは底辺と呼ばれるのもやむなしだわ。
でも最初は簡単な物しか受けられないらしい、薬草とか分かんないしまずはゴブリン討伐だな。
単体ならゴブリンなんて素手の子供でも倒せるらしいからな、流石に行ける。
それも無理だったら…
まぁ、頑張って薬草の種類を覚えるしか…
でもここらへんはゴブリンの目撃報告も少なくて安全らしいから大丈夫だろ。
…少なくとも逃げ切ることは出来るはず。
たぶん、間違いなくたぶん、きっと。
ーーー
…お?あれはぐれゴブリンじゃね?
しかもあのはぐれこっちに気づいてないぞ?
つまりこの隙にあいつを殺せば安全にゴブリン討伐の依頼を熟すことが出来る訳だ。
すごいかんぺきな、作戦を考えた所で早速行くぞ!
パキッ!
「あっ」
「ギッ?」
「あの…見逃してくれたり…」
「ギィィィィァァァァ!!」
駄目だった!だよね!
ちくしょー!こうなったら徹底的にやってや…る?
「ギッ」「ギギッ」「ギィ…?」「ギギャァ!」
ウワァーッ!増えてる!
はぐれじゃねぇのかよ!ふざけんな!
ええい消えろ!寄るな!
…減らねぇ!?えっ、斬られてるよね!?
死体も増えて行ってるよね!?なんで!?
いや、これは…どんどん増えてんのか!
…これどう考えても処理能力の差で俺すり潰されるよね?どうしろと?
くっ…剣の使い方は分かって来て効率的に処理できるようになったから多少は減ったけど…
でもまだ、まだ足りねぇ!
なにか、決定的な何かがあれば…!
くっ…どうする?
このままじゃジリ貧なのは間違いな…折れたぁ!?
剣、剣が折れたぁ!
素人剣術してたから!ボッロボロじゃねぇか!
そりゃこの程度で折れるわ!
…いや、連続で何百体も狩ってるからこの程度ではないか、お前はよく保った方だよ。
えぇ…?決定的な何かより剣の限界が先に来たからこれは…もう無理では?
いや、まだだ!投げ技でゴブリンボーリングすれば素手でもまだやれる…はず!
ーーー
うぉぉぉぉぉ!!!!頑張った!
勝った、特に決定的な何かは無かったけど勝った!
…マジで?絶対無理だと思ってたんだけどなぁ?
いや〜この後は討伐証明にゴブリンの魔…石…を?
この量のゴブリンから魔石を!?
いや、この量から!?無理、死ぬわこんな量。
でも金が無いんだし回収するのが良いのでは?
どうせ少量じゃ大した金にはならないし、丁度良いまであるわ。
…嘘です、全部強がりです。
回収した方が良いのはわかってるけど…
流石にこの量は辛い…丁度良いなんて思えねぇよ…マジでこの作業カスだよ…
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます