すべての闇が虚空であった時

slime

はじめに

 幻想世界の始まりについて一から語ろうとするのは、無謀な賭けである。

だが敢えてこうして書こうとしているのは、私がしていることがどういうことなのかを知りたいが故である。


 これは私の冒険でもあり読者の冒険でもある。


 幻想世界について偉大なるトールキンは、妖精物語りについて、

「幻想はフィクションでも虚構でもあってはならない。真実として書かねばならない」と言われている。


 ある映画のキャラクターは言っていた。


「小さいころ、理解できなかった冒険者の気持ちがいまわかるような気がする。」

「身を投げてでも守るべき価値があるものがこの世界にはある」


 イギリスの児童文学者セアラはファンタジーによって子供たちを想像の世界へ導き、想像力を育ませ、教訓を与えた。



 そして私はパソコンのキーボードをたたいてはいるが、世界を創造するというこの作業は孤独でもあり喜びでもある。使命感があるのは謎ではあるが、作者として責任を最後までとりたい。


 



 

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