第17話 入学式
ミノ 「では姫様、お気をつけて行ってらっしゃいませ。ニコ、くれぐれも姫様のことを頼みましたよ。」
城の前でミノに声をかけられた。
その言葉に姫様と私は頷いて答えた。
マリ 「長期休みには帰ってくると思うわ。それじゃあニコ、行くわよ。」
そういって姫様は歩き出した。
私もミノに一礼をすると姫様の後ろについた。
学園に到着するとまず寮に行き荷物を置いて指定の制服に着替えた。
寮では基本二人一部屋でランダムなのだが、貴族などは学園に申請すれば使用人などと一緒になることが可能らしい。
準備が終わるとホールと呼ばれる場所に行き入学式が行われるそうだ。
ニコ 「新入生代表は姫様ではないのですね。」
ホールに向かいながら私は姫様と話していた。
マリ 「当り前じゃない。私は強さに関してはこの学園でもかなり強いほうだけど学力は私よりも良い人は多いから私じゃ無理ね。それよりも学園では姫様ではなくマリと呼びなさい。」
そんなことを話しているとホールと呼ばれる大きな建物についた。
ホールにはもうすでにかなりの人が来ていた。
役員の人の指示に従い席についてしばらく待っていると時間が来たのか入学式が始まった。
入学式は学園長の話から始まり、在校生代表と新入生代表などがあった。
ちなみに姫様は学園長の話の途中ですでに眠っていました。
入学式が終わると今日はもう終わりらしくみんな寮へ帰りだしました。
マリ 「やっと終わったわね。」
そういいながらマリ様はあくびをしながら両腕を挙げて体を伸ばしていた。
ニコ 「そういってもマリ様は初めのほうからぐっすりでしたね。」
マリ 「なんで入学早々長い話なんて聞かなくちゃいけないのよ。それにニコもよく聞いてられるわね。」
ニコ 「そうですか?私はどれも初めてのことなので楽しいですよ。」
そう言うとマリ様は微笑みながら頭を撫でてきた。
マリ 「それはそうとこれから暇ね。」
そう言ってマリ様はゆっくりと歩き出した。
少し歩いたところで足を止めた。
マリ 「そうだわ。忘れていたけど今から行きましょう。」
ニコ 「どこへ行くのですか?」
マリ 「ほら、前に言ったじゃない。私の友人のところよ。なんなら一緒に訓練に参加させましょう。そうと決まればいくわよ。」
そう言ってマリ様は寮に向かって歩き始めた。
寮に戻って私たちの部屋の二つ左隣の扉の前に立った。
マリ 「ここね。私の友人のレイラの部屋よ。」
そういうとマリ様はノックをして声をかけた。
マリ 「レイラ〜。いるかしら〜?一応挨拶に来たわよ〜。」
そう声をかけたが部屋から何も返事は返ってこなかった。
マリ 「おかしいわね。とっくに帰ってきてると思ったのだけれど。いないのなら仕方ねいわ。挨拶はまた今度にしましょう。」
そう言って私たちの部屋に戻ろうとした時に、
??? 「ワタクシの部屋の前で何をなさっているんですの?」
私たちの部屋の方からつり目で金髪のショートカットの女性が歩いてきた。
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どうも作者です。
ついに新キャラが登場です。
詳細は次回です。
よければコメントや評価などしていただけると嬉しいです。
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