ちょっとうたたね

鳥海 摩耶

まえがき

 日中、眠気を感じて、つい眠ってしまった……。そんな経験は、誰もが身に覚えがあるだろう。

 仕事の合間の休憩時間、家事を終えて一休み、移動中の電車の心地よい揺れ……。

 これは、人がちょっとうたたねするときに見た、様々な夢の話である。

 一話完結オムニバスで描かれるのは、面白い夢、悲しい夢、心温まる夢、恐ろしい夢。

 夢の時間は各三分程度。

 ちょうどカップ麺ができるくらいだ。

 お湯を注いでから、ふたを開けるまでに、どんな夢が見られるのだろうか。

 そして、夢から覚めたとき、人はどんな気持ちで目覚めるのだろうか。

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